飢え死にしなければいい

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こんにちは。
ココロとカラダの整体師 渕脇です。

昨日から、デール・カーネギーの名著「道は開ける」を読んでいます。
ちなみに、カーネギーホールを作ったことで知られる鉄鋼王アンドリュー・カーネギーで別人です。
私は本を読むまで、アンドリュー・カーネギーと混同していました(苦笑)

「悩み」について深く知る

この本は、あらゆる人間に共通する「悩み」を克服する方法について書かれた本です。
人生に悩みはつきものであり、悩みがない人などいないでしょう。
その悩みを克服する方法を教えてくれる本ですから、まだまだ読み始めたばかりですが、引き込まれるように読んでいます。

読み始めてすぐに、私がクライアントに進めている、将来の不安に対処する方法と同じ方法が紹介されていたので、このブログで紹介してみたいと思います。

悩みを解決するための魔術的公式

その方法は、PART1の第二項「悩みを解決するための魔術的公式」として紹介されていました。
その魔術的公式とは以下のようなものです。

1、「起こり得る最悪の事態とは何か」と自問すること
2、やむをえない場合には、最悪の事態を受け入れる覚悟をすること
3、それから落ち着いて最悪状態をこうてんさせるよう努力すること

私がクライアントによく話をするのは、

1、最悪の事態をまず想定すること。
2、その最悪の事態に陥った場合の対処の方法を考える。
3、その最悪の事態に陥る確率がどれくらいあるかを考える。
4、最悪の事態を回避する方法を考える。

というものです。

将来の不安というのは、漠然とした不安であることが多いのです。
それを明確化して、そうなった場合にどうすればよいかを考えるということは、その状態を覚悟するということ。
覚悟してしまえば、意外にも大したことにはならなんだなあ、ということがわかるのです。
そうすれば、落ち着いて回避する方法を考えることが出来るようになります。

私の家内の驚くべき回答

私が、この考えを持つようになったのは、私のとある経験からです。

私は33歳の時に、うつ病をわずらいました。
その原因をあれこれ考えてみると、自分のやりたいことを封印して、自分の人生を選択してきたことに原因があると気が付きました。
当時の私は、うつ病を克服するには、自分の人生をやり直す必要があると考えていました。

その方法とは、当時勤めていた会社を辞め、人生をリセットすること。
そうして、ほんとにやりたいことをやるという方法です。

私は会社を辞めなければ、この状態を抜け出すことはできないと思っていましたが、それを決心することが出来ずにいました。

私は不安だったのです。
会社を辞めて、一から人生をやり直すなんてことをして「はたして食っていけるのだろうか?」と。

その不安を、当時付き合っていた彼女(今の家内)に話したところ、彼女は私が創造もしていなかったことを言いました。

「あのさあ、今の日本で飢え死にしたっていう話はあんまり聞かないよね。」

この言葉を聞いて、私はとても驚きました。

最悪の事態を明確化する

そうか、飢え死にしなければ、それは食っているということか。
では、私が「食っていけない」と思っている、その「食っていく」ということはいったいどういうことだったんだろうか。

それはきっと、
「人並みに女房子供を養って、家を建てて、車を買って、家族旅行をして、子供を大学まで出す。」
そういう暮らしを維持すること。
それをただ漠然と「食っていく」ということだと、よくよく考えもせずに、なんとなく思っていたことに気が付いたのです。

「食えなくなることの最悪の事態は、飢え死にすることだ。」と明確化できたことで、将来に対する不安はなくなりました。
なぜなら、それに対する対処の仕方はいくらでも考えることが出来るからです。

最悪の事態を明確化すると、不安が増すのではないかと思いがちですが、実はそうではありません。
最悪の事態を具体化することで、ハラがすわり、対処の方法を具体的に検討することが出来るようになります。

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会社を辞めて17年が経ちましたが、私はまだ飢え死にしていないようです。
それどころか、飢え死にしなければいいといった彼女と結婚をして、4人の子供をもうけて毎日にぎやかに暮らしています。
裕福とは言えないまでも、人並みの暮らしは出来ています。

そして何よりも、人生を自分のモノと感じることが出来るようになり、充実した日々を送れるようになりました。

最悪の事態を想定して、それを受け入れる覚悟を決める。
そうすることで、将来の漠然とした不安が不安ではなくなるのです。

一度試してみてはいかがですか。

この、デール・カーネギーの「道は開ける」は、他にもたくさんの「悩み」に対する対処法が載っています。
自分の人生は「悩み」に溢れていると思っている方に、ぜひ読んでいただきたいと思います。