すべての人と仲良くなる必要はない

こんにちは。
カウンセラー整体師の渕脇です。

理想を追うのは危険

私は過去、うつ病になりました。
どうしてうつ病になってしまったのか。
当時は、その原因について、色々と考えました。

もちろん原因はいろいろあって、一つに絞ることはできません。
沢山の原因が重なって、積もり積もって、ある時に一気に集中してしまった。
その結果、防波堤が決壊するかのように、一気に崩れてしまったという感じでした。

その、沢山ある原因のうち、「理想的な人物になれない自分に対して、自信が持てなかった。」というのがあると思います。
ここで問題になるのは、じゃあ、「理想的な人物」でなければいけないのか?ということです。
もっと掘り下げると、「理想的な人物」というのはどういう人物なのか?という問題があります。

すべての人と仲良くすることは出来るのか

子どものころ、小学校に入ると、「友達と仲良くしなければいけない」と教えられます。
誰とでも分け隔てなく、平等に、仲良くする。
クラスのみんなは仲間なのだから、みんなと仲良くしましょう!

そんな風に教えられますよね。

でも、それって、可能なのでしょうか。
やっぱり、気の合うやつもいれば合わないやつもいる。
どうしても、仲良くなれない人がいるのは当たり前のことです。
それが人間というものだし、自然な事です。

ところが、私は「すべての人と分け隔てなく仲良くなるのが理想である」と思っていたし、それが出来ない自分を嫌悪して、自分を責め、仲良くなれない人の存在がストレスになっていました。
自分が苦手だと思っている人と仲良くできる人を見ると、「あいつは凄いな」となって、「自分はダメだなあ」などと思ってしまうのは、本当にばかげた話だと思います。
でも、そういう感情を持っていたことは事実です。

「どんな人とも分け隔てなく仲良くする。」

もしそんなことが出来たら理想だけど、それを目指すというのは現実的ではありません。

理想ではなく現実を教えてほしい

私の父は教師でしたし、母は教師の娘でした。
親戚には沢山の教師がいる。
私の家庭は、そういう家庭でした。

学校の先生は、理想を教える傾向があります。
子どもたちに対して、こうあってほしいという理想を語るのです。

でも、その理想に苦しめられる人もいる。
それは事実です。
もっと、現実的なことを教えてほしかったと思います。

すべての人と仲良くなる必要はない。
ただし、敵対する必要もない。
適度な距離を持って、平和的に付き合う。
相手が攻撃してきたら守る。
自分の権利を侵害してきたら、侵害するなと主張する。

どうしても仲良くなれない人がいるのは仕方がない。
世の中には厄介な人がいる。
そういう人と、どうやって距離を取って付き合っていくか。

そういうことを教えてほしかったですね。

理想と現実の違いを認識しよう

学校で教えてくれないことは、家庭で教えればよいのかもしれませんが、我が家は教師一家でしたので、家庭でも同じような感じでした。

学校でも、家庭でも、理想を教えられました。
だから、それが出来るようになることが、成長であり、大人になるということだと思っていました。

しかし、それでは、社会を生き抜くしたたかさが身につかない。
理想だけを教えていたのでは、現実的ではありません。

私の中では、「どんな人とも分け隔てなく仲良くするのが理想である。それが出来ないのは自分が未熟だから。」というのは「常識」でしたが、今は「そんなの無理である。」というのが私の中での「常識」になっています。

このように、子どもに対して理想を教えるというのは危険な行為であることがあります。
その子の受け止め方によっては、将来その子を苦しめることになります。

私たちは、教育の中で理想を教え込まれていることがあります。
その中には、「それが出来れば理想だけど、現実問題として無理だよね。」と思われる事も含まれています。
ですから、それが出来ない自分を責めるのは、本当にばかげたことなのです。

大人の言うことを素直受け止め、それをまじめに実行しようとする人ほど、この理想に苦しめられるのです。

さて、これを読んでいるあなたは理想に苦しめられていませんか?
そんな、現実不可能な理想を追うのは止めて、現実的に考えてみましょう。

理想と現実の違いを知る。
理想に近づけないのは自分のせいではないと知る。

そうすることで、格段に生きやすくなりますよ。