自分で守ればかものよ

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こんにちは!
カウンセラー整体師の渕脇です。

詩人「茨木のり子」さん

きのう、ふとしたことから、詩人の茨木のり子さんの名前を聞きました。

その詳細をここに書くことはしませんが、私にとって意外にも身近な存在だったんだということを知り、少々驚きました。

私が茨木のり子さんを知ったのは、とあるテレビドラマの中でした。
その中で、主人公が彼女の代表作である「自分の感受性くらい」を朗読したのです。

その内容が、当時の私に深く突き刺さりました。
特に、最後の一節が心に深くきざまれました。

その時にはまだ、作者のお名前を知りませんでした。

その後何年かして、また別の場所でその詩に出合うことになりました。
その時に、茨木のり子さんの名前を知ることになりました。
そして、彼女の詩集を買いました。

代表作「自分の感受性くらい」

私の心に突き刺さった「自分の感受性くらい」という詩を、ここで紹介します。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

この詩に出合った当時の私は、自分が生きづらいのは親のせいだと思っていました。
でも、「ばかもの」と言われて目が覚めました。
感情が揺さぶられました。

他人のせいにしていた自分

そう。
私は他人のせいにしていたのです。
自分で自分を守ることができていないことを棚に上げて、他人のせいにしていたのです。
自分で自分を守ることができていないのに、それを親のせいにしていた自分が恥ずかしくなりました。

まさに、なにもかも下手だったのは自分だし、自分を守れないばかものだったのです。

自立するとは自分を守ること

自分で自分を守るのが基本。
それが、自立するということ。

今はそう思っています。

ブラック企業から自分を守るのも自分。
世間の荒波から自分を守るのも自分。

その決意を持つことが、自立への第一歩です。

自分のことは自分で守る。
そういう決意を持ってください。

そういう決意を持つことができれば、解決の糸口が見えてきます。
自分が動き出せば、自分を守ることができるようになる。

だれもあなたを守ってくれないといっているのではありませんよ。
でも、あなたがまず立ち上がらなければ、どんな援助も受けられない。

あなたが動けば、手を差し伸べてくれる人は沢山います。
動かないですねていたのでは、何も始まらない。

自分で自分を守るんだと、決意してください。
そこからすべて始まります。