内発的動機付けに従って生きる

心理学の用語に、「内発的動機付け」「外発的動機付け」という言葉があります。
「内発的動機付け」とは、行動自体から得られる達成感や充実感、成長感などの快や満足をもとめて自発的に行動すること。
つまり、好奇心や興味から発し、自分なりに工夫をしてやり遂げようとすることを言います。

これに対して、「外発的動機付け」は、金銭や名声、称賛といった、外から与えられる報酬を得るために行動することを言います。

私がこの言葉を知ったのは、天外伺朗氏著「運命の法則」という本の中です。
この本を読んだのは、もう10年近く前のことです。

天外伺朗氏の本業は、ソニーの技術者で、CDや犬型ロボット「AIBO」の開発者です。
この本の中に、外発的動機付けに従って生きるとやがて苦しくなり、内発的動機付けに従って生きると幸せになる、ということがあ書いてありました。
私は過去のうつ病の経験から、この記述は本当だと思いました。

運命の法則 文庫版―「好運の女神」と付き合うための1 5 章

私がうつ病になったのは、ココロの声を無視してきたから。
つまり、内発的なもの無視して、外発的なものに従って生きてきたからです。

多くの人は、仕事とは金銭を得るためにするのもであると思っています。
そのために、報酬の良い仕事、報酬の良い会社に入ろうとします。
友人と報酬を比べて、自分の位置を確認しようとします。
他人よりも良い大学に入って、称賛を得ようとします。
外発的動機付けによって生きることが、当たり前であって、それが正しい生き方だと教えられます。
しかし、こういう生き方は窮屈で、息がつまる生き方です。

一方で、内発的動機付けによって生きている人は、自分の好奇心、興味を追及しているので、そもそも、他人と比較したりしません。
金銭的に恵まれるかどうかはわかりませんが、少なくとものびのびと生きていけると思います。

さらにこの本には、内発的動機付けによって、最も周到に準備をした者の所に好運がやってくる、ということが書いてあります。
運命などという、一見胡散臭いテーマを、エンジニアの著者がどうとらえているのか興味がありました。私も元エンジニアですので、どうにも理屈っぽいのですが、そんな私も納得のいく内容でした。

最後に、天外氏は、人生は大河のようだと言っています。大きな流れがあり、私たちはその流れに乗っていると。流れに必死に逆らっても疲れるだけでなので、流れに身を任せてしまえばよいというようなことが書いてあります。

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私がこの本を読んだのは、40歳を少し過ぎた頃でした。
30代前半でうつ病を発症し、本当に苦しかった30代をやり過ごし、少し落ち着いてきたころ。
この本を読んで、人生というものが解った気がしました。

この本は、私を救ってくれた本で、人生のバイブルだと思っています。

人生が窮屈だと思っている方には、お勧めの一冊です。
ぜひ、読んでみてください!