「欲」は前に進むエネルギーを与えてくれる

私は30代前半でうつ病に罹りました。
病院には行っていないので、正確にはうつ病と診断されたわけではないけれど、あれは間違いなくうつ病でした。

それからというもの、「欲」というものがなくなってしまいました。

病気のせいで無くなったのか、「欲」を持つと辛いので持たないようにしていたのかはわかりません。

うつ病は自分の持つエネルギーが枯渇している感じなのです。
枯渇しているので、とにかく最小のエネルギーで生きていきたい。
エネルギーを使わないで済むなら、それに越したことは無い。

そんな感覚なのです。

「あれが欲しい、これがしたい。」

そう思うと、それが手に入らないことによる苦しみが湧いてきます。
その苦しさは、うつ病の僕には耐えがたいこと。

だから、
今でも充分、幸せじゃないか。
雨風をしのげる、安心して眠れる部屋がある。
暖かい食事が食べられる。
何よりも、一緒に暮らしてくれる人がいる。
それは素晴らしいこと。
それ以上はいらない。

うつ病が本当につらいころは、こう考えることで楽になれたのです。
こう考えないと、辛くて仕方がなかったんだと思います。

でも。。。

と、うつ病が癒えた今は思う。

「欲」は生きるエネルギーを与えてくるものでもあるんじゃないかと。
それがあるから、成長しようと努力するし、勉強もする。
将来について考えるとき、こうなったらうれしいなあと、ワクワクする。

ワクワクする未来を思い描いた時、人生は楽しいと感じる。
欲があるということは、良いこともあると思うのです。

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きっと、時と場合によるし、「欲」の内容にもよるのでしょう。
手に入れていない自分を責めると、それは苦しみの素になります。
手にれた時の喜びを思うと、それがエネルギーを与えてくれます。

欲を持つこと自体は、良いことでも悪いことでもないのかもしれません。
問題は、どんな「欲」を、どんな心構えでもつか、ということが大事なんですね。

出来ることなら、自分に良いエネルギーをもたらすような「欲」を持ちたい。
これからは、欲深く生きていこうかなあ。