多数派が安全とは限らない

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こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。

多数派同調バイアス

私たちは、多数派が安全だという心理が働く傾向にあります。
これを多数派同調バイアスと言います。

自分がどのような行動を取ったらよいかをわからないときに、周りの人と同じ行動をとろうとしたり、あるいは、自分と同じ行動や意見を持っている人が沢山いると安心したりすることです。

自分が迷っているときに、周りの人の行動を参考にして、多くの人と同じ行動をとるのが「正解」であると判断するわけです。

確かに、他の人と違う行動を取るのは勇気がいることですよね。
同じ行動をとっていたほうが、安心する気持ちはよく理解できます。
しかし、多くの人と同じだからと言って、それが正解であるとは限らないのです。
そういう事例は、しばしば、大規模な事故や自然災害で見られます。
早く避難しなければいけないような場合でも、周りの人が何となく落ち着いでいるので、それで安心して逃げ遅れるなどということが起こります。
多くの人が取っている行動だからと言って、安全とは限らないのです。

人生についても同じ

 自分の人生の選択を迫られたときも、この多数派同調バイアスに影響を受けます。
多くの人が良しとしてる選択が、自分にとっても「正解」であると感じてしまいます。
クラスのみんなが大学に行くというから、自分も行こうと思うとか、
多くの人が正社員を目指すから、自分も正社員を目指すことが正解だと思うのも同じです。
周りの人たちの動向を気にして、同じ行動を取ろうとする。
それが「正解」であり、「安全」だと感じてしまうのです。
しかし、そういう選択の仕方をしたことが原因で、後々、いろいろ悩み事を抱える結果になるかもしれません。

自分の意見を持つ

多くの人がそうだから、そうなんだろう。
そういう判断は、自分で考えて、自分で判断することを放棄している態度です。
頭が混乱すれば混乱するほど、自分で考えることを放棄してしまいます。
しかし、自分の人生の選択くらいは、自分の頭で考えて、自分の責任で選びたいところですよね。
いったい自分は何を目指すのか。
どうしたいのか。
そのためにはどうすればいいのか。
そのことを、自分の頭で考えて判断しなければいけません。
判断材料としての情報を集めることは大切です。
しかし、最後の決断は、周りに流されることなく、自分の頭で判断することが大切なのです。

一般論が当てはまるとは限らない

整体師として多くの人の身体を触ってきて解る事があります。
それは、誰一人として同じ体の人はいないということです。
一般論として正解とされていることが、その人に当てはまるとは限らない。
一般論を正解として思考を停止してしまえば、目の前の人に最適な助言をできなくなってしまいます。
これをお読みのあなたも、身に覚えがあるはずです。
多くの人が良いというものが、自分には合わなかったという経験があるでしょう。
多くの人にとって良いものが、自分にとって良いものであるとは限らない。
生き方においても、身の処し方においても、同じことが言えると思います。

自分で決める覚悟を持つ

どんな生き方が自分にとって良いのか。
それは、多くの人が良いと思っている生き方なのかどうか。
そこの部分はよく考えてみる必要があります。
自分と向き合い、自分と対話をして、自分の責任で決めるという覚悟が必要になります。
さて、あなたは自分で考えて自分で行動できていますか。
それとも、周りの動向を気にして、それに合わせて行動していますか。
多数派が安全とは限りません。
そのことは、念頭に置いておく必要があります。
そのうえで、自分の頭で考えて決断するようにしましょう。