従業員のメンタル疾患に対する企業の困惑

こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。

メンタル疾患に対する企業の困惑

先日、ネットを徘徊していたら、こんな記事に出合いました。

【ウツ社員への企業のホンネとマツコの名回答】

書いたのは、健康社会学者の河合薫さん。

この記事を読むと、うつ状態に陥って休業した社員に対して、どのように扱ったらよいのか、その対応に苦慮している企業と、受け入れる職場の同僚、また、本人の葛藤など、まだまだ、現場は混乱しているんだということがよくわかる記事でした。

この中で、うつ状態で休業した社員が、その後職場に復帰して、その後、通院もしなくなるケースは、正規雇用者で5.2%、非正規雇用者で1.7%しかないというデータが示されています。

この数値を高いとみるか、低いとみるか。
また、この数値を上げなければいけないとみるかどうか。

これについては、様々な意見があると思います。

うつの原因は個人的な問題

ここで、考えなければいけないのは、うつになる原因には様々なものがあり、非常に個人的な理由でうつになるということ。

労働時間だけが問題ではないということを、理解しておく必要があります。

体質や、ものの考え方、とらえ方、本人の志向の問題なども複雑に絡んでくる訳ですから、残業時間を減らすだけで解決できるかといえばそうではありません。

個人的な問題なので、これをやればすっきりと解決するという万能の方法はないのです。
にもかかわらず、マニュアル的に対応しようとしても、問題は解決できないでしょう。

さらに、心理的に問題を抱えている人にどのように対応してけば良いのかというのは、非常に専門的な知識とスキルを必要とします。

そういう知識もスキルも経験もない人が、「はい、あなた担当してね」といきなり言われても、戸惑うのは当たり前のことですよね。

専門家ですから、100%立ち直らせることは出来ません。
なぜなら、基本的にだれも他人を変えることは不可能だからです。

つまり、本人がその気にならなければ、何も変わらないからです。

元の職場に戻ることがゴールとは限らない

そもそも、大前提として、元の職場に戻ることが本当に良い選択肢なのかどうか、というところから検討しなければいけないのです。

うつ病は、本人が心に蓋をして、我慢していることが原因だからです。
もし、心に蓋をして、我慢してその職場で働いていたことが原因であれば、元の職場に戻って元気になるなど不可能です。

発症前と同じ状態に戻ることが「善」で、それ以外は「悪」と捉えること自体が間違変えているのです。

場合によっては、退職して本当にやりたいことに向かって歩き始めなければ、その状態から抜け出すことが出来ないということもあるのです。

よく、「うつの時には大きな決断はしないほうが良い」と言われます。
また、休職した場合の復帰に関しては、「前の職場に戻るのが原則」と言われます。

しかし、私は、そうは思っていません。

前の職場にいたことがうつの原因であるなら、前の職場にはもう戻れないのではないでしょうか。

うつ病になったら、ありとあらゆる可能性を考えることをしなければ、そこから抜けだしていくことは難しいのです。

自分を変えていける人

私自身、かつてうつ状態に陥りました。
また、多くの心病む人たちと接してきました。

その中で思うのは、自分の凝り固まった思考を、どんどん変えていける人は、どんどん良くなっていくということ。
変えることが出来ない人は、いつまでも同じところをうろうろしているということ。

結局、発症前と同じ状態に戻ることは出来ないのです。

それは、言い換えれば成長ということだと思います。
うつを経験して、そこから何かを学び、自分を変えていく。
そういうことができない人は、うつ状態から抜け出すことはできない。

私のクライアントには、元の職場に戻って、元気に働いている人が何人かいます。

その人たちは皆、これまでの自分の考え方を改め、積極的に自分を変えていこうとした人たちです。

一方で、いつまでたっても、苦しい状態から抜け出せない人もいます。
そういう人たちは、自分の考えや感じ方にこだわり、そこを変えられずにいる人たちです。

自分を変えることができるか。
そこが問題なのです。

もっと多くの人に理解してほしい

この記事の中に出てきた、元気になって通院もせずに職場に復帰できた5.2%の人は、おそらく、自分を変えることが出来た人です。

もちろん、退職した人の中にも、そういう人がいるはずです。
私のように、退職して自分の道を変えた人の中には、うつを経験していろいろな気づきを得て成長した人もたくさんいるでしょう。

元の職場に戻ることが良い事であるとは限らないのです。

この問題は、まだまだ、多くの人がきちんと理解できていないと感じます。

もっともっと、多くの人に理解してほしいと思います。
私も、どんどん、発信していかなければいけないなあ、と思います。

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