運動は疲れにくい体を作る

運動をすることによるメリットはたくさんあります。
そのうちの一つは、疲れにくくなる。という事です。

各界で一流と言われいている人の多くが、定期的に運動をしています。
忙しく動き回っている人ほど、、時間をとって運動をしている事が多いのです。
その理由は、運動をすると疲れにくくなる、あるいは、疲れが取れることを知っているからです。

そもそも、疲労とは何なのでしょうか?

長い間、疲労物質といえば「乳酸」と考えられていました。
ところが、2004年の段階で、乳酸は消費されているということが解りました。

いわゆる老廃物であれば、消費されるわけがない。
消費されるということは、蓄積しない。
なので、これは犯人ではないのではないかと。

さらに、最近ではエネルギー源になっているということが解っています。

では、真犯人は何なのでしょうか?

2008年に東京慈恵医科大学の近藤一博教授により、新たな疲労物質として発表されたのが、FF(ファティーグ・ファクター)と呼ばれるたんぱく質の一種です。
この物質は、動物が活動するときに発生する活性酸素が、細胞を酸化する際に産生されます。
これが脳に疲労として認識され、筋肉などの働きも低下します。

では、この疲労物質を除去するにはどうすればよいのでしょうか?
実は、FFが発生するときに、その疲労から回復を促す物質、FR(ファティーグ・リカバー・ファクター)が産生されることが解っています。

このFRが疲労回復のカギを握っているわけです。
つまりFRが発生しやすい体を作ると、疲労回復が早くなるということです。
FRを発生させるには、FFが必要なわけですから、身体を疲労させることが必要になります。
軽めの運動をする習慣をつけることで、FRを発生させやすい体を作ることが出来ます。

ただ、激しい運動は、活性酸素を大量に発生させ、FFも大量に発生します。
これは、細胞などを傷つけますので、体にダメージが残ります。
また、FFが大量に発生するような激しい運動などをすると、FFに比べてFRが少なく、疲労感が強くなります。

実際に、私自身の経験でも、ランニングを始めてから疲れにくくなりました。
特に、車の長時間運転が苦にならなくなったのには驚きました。
ランニングと車の運転って、関係ないように見えますが、関係していたのですね。

車の運転が関係あるわけですから、当然、デスクワークや勉強などにも影響が出ます。
軽めの運動を習慣づけることで、運動にとどまらず、頭脳労働や精神活動についても疲労しにくくなるのです。

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このFRを作り出す元となる栄養素は、「イミダゾールジペプチド」というアミノ酸です。
これは、活動量の多い動物の肉に多く含まれていることが解っています。
鶏のささみや胸肉、マグロやカツオなどの回遊魚に多く含まれます。

また、FRは、副交感神経が優位になる、リラックスした時や睡眠時に増えることがわかっています。
あまり熱くないお風呂に入り、リラックスして、ゆっくり睡眠をとることが、疲労回復のカギになります。

軽めの運動をしてFRを発生させやすい体を作り、リラックスして睡眠をとる。
これで、疲れ知らずの身体を作ることが出来るのです。