ランナーのカラダを考える会に参加して(2)

昨日の記事に引き続き、「ランナーのカラダを考える会 第一回研究会」に参加して思ったことを書きます。

昨日の記事は、午前中の演目について書きましたが、今日は午後の演目について書きたいと思います。

パフォーマンスを上げるにはどうすれば良いか

まず、元JR東日本ランニングチームコーチの山路和紀氏。

トップレベルの実業団チームで、多くの選手の指導をしてきた山路氏が最も伝えたいこととしてあげたのは、「自分に合った練習をした選手が最も強くなる!」ということ。

そして、自分に合った練習メニューというは以下のようなものであると。

・故障をしない
・継続できる
・楽しい(達成感がある)
・パフォーマンスが上がる
・納得・信頼できる

自分に合った練習をみつけるためには、試行錯誤が不可欠である。

これは、練習の効果・意図を仮定して練習し、その結果をしっかり分析して、失敗を重ねていくことが大切であると。

誰一人として同じカラダの人はいない

これは、ランニングに限らず、どんなことにも通じるのではないかと思います。

整体師の感覚としては、誰一人として同じ体を持っている人はいないし、性格も違います。
ほかの誰か、たとえばあこがれの選手とか、ライバルが行っている練習が、必ずしも自分に合っているとは限りません。
また、市民ランナーの場合、仕事の関係や家族構成などの条件も違うでしょう。

走行距離やタイムに対するこだわりを捨てて、意図を大切にする。
集中力をマネジメントする。
基本(運動・栄養・休養)を常に忘れない。

などのお話も納得のものでした。

自分を知り、練習の意図を考え、結果を検証し、修正を繰り返す。
これによって、自分に合った練習を作り上げることが大切なのです。

食べたものがカラダを作る

次の演目は、帝京大学スポーツ医科学センターの管理栄養士 葛西真弓氏の講演。
「ランナーに必要な栄養学」についてでした。

非常に基礎的なお話の中に、実際に帝京大学の駅伝競技部の学生の栄養管理を行っている経験を踏まえて、ランナーが興味を持つお話を聞かせていただきました。

持久力をつける、故障を防ぐ、貧血を予防する、そのために必要な栄養素と、それをどのように補給すればよいのかを、具体的なメニューなどもの踏まえて、分かりやすく解説していただきました。

こういう基本的な知識を知っているかどうかで、身体のパフォーマンスはかなり変わるんだろうなあ、と思える内容でした。

ほとんどは私も知っている内容でしたが、改めて自分の食事を一度見直してみる必要があると思いました。

会場からの質問に興味を持った

個人的に興味を持ったのは、会場から出た質問でした。
いま、世間では糖質制限が話題になっているのですが、葛西先生のお話では、この糖質制限には触れずに、やはり、糖質は重要なエネルギー源であって、ランナーには必要な栄養素であるという内容でした。
その糖質制限についての質問が出たのです。

この話題については、やはり、栄養士さんの世界でも賛否が分かれているらしく、現在の帝京大学の駅伝競技部においては、糖質をしっかり摂り、脂質を摂りすぎないようにして体重を管理するという、いわゆる従来の方法をとっているとのことでした。

私個人の意見では、糖質は即効性のあるエネルギー源なので、大量のエネルギーを消費するスポーツ選手には必要な栄養素であるという感覚があります。

というのは、たんぱく質や脂質で、スポーツ選手が必要とする大量のエネルギーを摂取するのは難しいと思うからです。

スポーツをしない普通の人であれば、糖質制限も良いのかもしれませんが、やはり、スポーツ選手や肉体労働をするような人たちにとっては、糖質は必要なのではないか、と考えています。

このあたりの議論には、まだまだ、結論は出そうに無いようですね。
これも、自分に合った栄養の摂りかたというのが存在するような気がします。

試行錯誤をしていくしかない

最後の講演者は、靴の専門家であるフットギアソリューションズの三浦賢一氏でしたが、私的には、この講演が一番面白かったです。

なので、この講演の内容は、明日また、別の記事にしてみたいと思います。

結局、何事もそうなのですが、やはり試行錯誤を繰り返していくことが大切なのだということです。

仮説を立て、実行して、検証して、修正する。
ビジネスの世界でもよく聞かれる、いわゆるPDCAを回すということ。

私個人としては、この、アルファベットの頭文字を並べるのは好きではなくて(頭が悪くて覚えられない)、「試行錯誤」という言葉で表すほうが好きです。

こういう時に、漢字はすごいなあと思います。
文字に意味があるので、言葉の意味がスッと頭に入ってきますよね。
アルファベットはそれ自体に意味はないので覚えにくいと感じています。

まあ、余談ですけど。

ということで、次回の記事も楽しみしていてください!