運動は脳を鍛える

今でもそうだと思うけれど、私が子供の頃は知育偏重で、運動は勉強の邪魔になるという考えがありました。
運動は勉強ができない子供がやるもので、運動よりも勉強の方が大事だという考え方です。

ところが、最近の研究によると、運動を定期的に行うと学業が向上することが解っています。
これは、運動によって脳の血流が増加して、脳の状態が良くなるからだと考えられています。

また、不安やうつといった精神的な問題に対しても、運動は劇的な効果をもたらすことも解ってきています。

アメリカの医学博士で精神科医、ジョンJ.レイティはその著書「脳を鍛えるには運動しかない!」の中で、アメリカで行われた多くの臨床実験を紹介しています。
脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方

アメリカのとある高校では、「0時限体育」と称して、授業が始まる前に生徒に有酸素運動をさせています。この取り組みを始めた結果、この高校の生徒は健康になり、学力が向上した、という事例を挙げています。

また、深刻なうつ病を抱える患者に対して、運動と抗うつ薬の効果を比較した実験なども紹介されています。運動は、代表的な抗うつ薬とほぼ同等か、それ以上の効果を発揮することが示されているのです。

抗うつ薬は、その副作用の問題がたびたび取り上げられますが、運動に関しては、副作用の心配をする必要はないでしょう。
もちろん、どこかを痛めたりというリスクはありますが、それは、運動を続けていくことで体が強化されて、やがて問題は無くなるでしょう。

私自身経験でも、私がうつ病になったのは、仕事が忙しくなったことで、それまやっていた運動を急にやらなくなった事も影響していると思っています。
また、4年ほど前に走り始めてから気持ちが前向きになり、人生が楽しいものに思えるようになりました。

人間の脳は、心臓よりも高い位置にあるために、血液が回りにくくなってしまいます。
脳に対して、新鮮な血液を回して、脳の状態を良い状態に保つためには運動が必要なのです。

各界の一線で活躍している人に、運動を定期的に行っている人が多いのは、この事実を体験的に解っているからだと思います。
忙しい毎日の中で、ストレスに対抗するには、運動を行うことがとても良いのです。

これまで、このブログで運動の効果についていろいろと書いてきましたが、私が一番訴えたいのは、この脳に対する効果です。

うつ病をはじめとする精神疾患が増えてきて、これは社会問題になっています。
便利な世の中になり、情報が過多になり、効率が重視されるようになって、人々のストレスは増大しています。
我々の祖先は何十万年の間、狩猟採集を生活の基盤としていました。
そのころとはかけ離れた生活を行っていることが、我々の肉体と精神を蝕んでいるのだ、と私は思っています。

とは言っても、今更、狩猟採集の頃に戻るのは不可能だし、現代生活の良い所はたくさんあるわけです。
ですから、現代の便利な生活と、それによって失われてしまったものを、バランスよくミックスさせることが大事なのです。

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もし、このブログを読んでくださっている方の中で、多大なストレスに悩まされている方がいらっしゃいましたら、ぜひ、この本を読んでみてください。
いや、むしろこの本は、全ての人に読んでいただきたいと思います。

人生のあらゆる局面において、脳が健全であることはとても大切なことです。
子育て、学習、仕事、老いの問題ついて、脳と運動という観点からとても興味深い話題が並んでいます。

この本を読んで、運動を生活の中に取り入れることによって、皆さんの人生が豊かになる事は間違いありません。
私は、この本の内容を多くの人に知ってもらえるように、これからも発信していきたいと思います。