運動だけで痩せるのは不可能

昨日の記事「ダイエットの大原則」の中にも書いたが、痩せるためには、摂取エネルギーを減らす方法と、消費エネルギーを増やす方法がある。

そこで多くの人が、消費エネルギーを増やす、つまり、運動することで痩せようとする。
摂取エネルギー減らす、食事管理はなかなかやりたがらない。

食べたいものを我慢したくない。
食欲を抑えるの難しい。
食事管理は面倒くさい。

そんな風に思うのだろう。
その気持ちはよくわかる。

では、運動だけで、食事管理をせずに痩せることは可能なのだろうか?

体重60㎏の人が、240kcal消費する運動を以下に挙げてみる。
これを30日間続けると、7200kcalとなって、理論上は脂肪が1kg減る計算になる。
もちろん、これは摂取カロリーが変わらなければ、という前提での話だ。

1)歩行(80m/分)         54分
2)歩行(100m/分)        39分
3)ジョギング(130m/分)             30分
4)なわとび             42分
5)サイクリング(15km/h)    33分
6)エアロビクス(中程度)      36分

さて、これを見てどう思うだろうか?
これを30回やって、やっと1㎏だ。
運動で痩せるというのは、結構大変だと思うだろう。

さらに、運動をすると食欲が増す。
それは、消費したエネルギーを身体が欲しがるからだ。

身体にはホメオスタシス(恒常性機能)というものがある。
自分の身体を一定の状態に保とうとする機能だ。
特に、自分の生命を脅かすような状態になることには、絶対にしたがらない。

「体重が減る。」ということは、生命体にとっては飢餓を意味してる。
そして、それは、やがて死に至るとても怖いことなのだ。
身体はそれを必死で避けようとする。
だから、エネルギーを消費した後はお腹が減る。食欲が増すのだ。

さらに、運動したことで、「頑張ったんだからいいよね。」という気持ちが出てきて、つい余計なものを口に入れてしまう。

ちなみに、この運動で消費した240kcalは、菓子パン一個、ごはんお茶碗一杯分くらいのカロリーだ。この程度の事で、30分のジョギングがチャラになってしまう。

さらに言うと、かつ丼と親子丼のカロリーの差と同じぐらいのカロリーである。
かつ丼を親子丼に変える方が、30分ジョギングをするよりも遥かに簡単だとわかるだろう。

いくら運動をしても摂取量が増えてしまっては元も子もない。
そのためには、自分が普段どれくらい摂取しているかを把握して、それを増やさないように管理する必要がある。
結局は、食事を管理することから逃れることが出来ないのだ。

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一流アスリートも食事を管理している。
相撲取りは、激しい稽古をしていてもあれだけ太っている。
それは、逆の意味での食事管理をしているからだ。

自分の体重をコントロールするのであれば、食事管理は必須なのだ。
そこから逃れることは出来ないのである。

理論上は運動だけで痩せることは可能である。
それは机上の空論であって、実際には無理なのである。

ちなみに、私は3年間ランニングをして3㎏しか減らなかった。
ところが食事管理を始めたら、4ヶ月9㎏痩せたのだ。
もちろん、ランニングの距離を増やしたわけではない。

体重を減らしたいと思うのであれば、食事管理をするしかないのである。