満腹は幸せではなく不快である

私は整体を学ぶようになってから、身体の声を聞くことを大切にしてきました。

身体は常に、何らかのサインを出しています。
気持ちがいい、美味しい、痛い、だるい、かゆいなど、常に何らかのサインを私たちに送っています。
動物達はそのサインに敏感で、そのサインに忠実に動きます。

しかし、人間は妙に頭が良くなってしまった為に、知識がそのサインの邪魔をします。
身体のサインを無視して、知識や先入観、自動思考に従うことが多々あります。
多くの場合、そのことが健康にとってマイナスに働いているように思えるのです。

「良薬は口に苦し」という言葉があります。
薬は概して美味しくはありません。
美味しくないので本当は飲みたくないのですが、知識が飲ませているわけです。
美味しくないと感じるのは、本能的にそれが毒であると解るからです。

本当に体に良いものは美味しいと感じるものなのです。
それも、頭で思うのではなくて、身体で感じるのです。

喉が渇いた時に飲む水は、とてもおいしいと思います。
身体の隅々、細胞の一つ一つにまで沁み込んで、身体が喜んでいるような感じがします。
ところが、無理やり飲む水は美味しいとは思いません。
身体が必要ないと言っているのです。

そう考えると、「満腹」というのは決して良い状態ではないことが解ります。
満腹は苦しいですよね。
お腹にずっしりと負担がかかっています。
しばらくは動けないので、横なって休まなければいけません。
これははっきり言って不快です。
身体は、こういう事はやめてほしいと訴えているのです。

これに対して、腹八分は快適です。
お腹にかかる負担感はありません。
食後すぐにでも動くことが出来ます。
身体はにとって、明らかにこちらの方が良いのが解ります。

満腹が幸せなのは、それが非日常の出来事だからです。
たまに満腹になるのならば、それは幸せなことかもしれません。
ところが、それが毎日の事になると、身体にかかる負担は相当なものです。
それは身体の声を聞けばよく解ります。

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健康的に生きるということは、身体のサインを忠実に受け取るという事です。
身体が不快だと感じることはなるべくしないようにするのです。
気持ちが良いと感じることをしてあげればよいのです。
頭中心の生活から、身体中心の生活に変えればよいだけです。

健康的な生活がストイックで面白くない生活だというのは間違いです。
とても快適な生活なんだと、認知を変えることが大切なのです。