食事をしっかりと味わう

太らない食生活の基本は、食事をしっかりと味わう事です。
これにはいくつかの理由があるのですが、まず、食に対する姿勢を改めることが大切なのです。

自分はいったいなんのために食事を摂るのか。

そのことを考えながら、しっかりと味わいながら食べることが大切なのです。

食事には、三つの側面があります。

1、エネルギー補給
2、身体に必要な栄養補給
3、楽しみ、娯楽、癒し

すでに太っている人にとっては、エネルギーの備蓄が沢山あるので、エネルギー補給としての食事はあまり必要がありません。
ところが、太っている人に限って、食事はエネルギー補給だと考えているようです。

エネルギー補給だから、とにかく何か食べておけばよいのです。
味や内容は特に気にせずに、その時の気分で決めています。
仕事しながら、テレビを見ながら、時間になったから、お腹を満たせればそれでいいと考えているようです。

私は健康に携わる仕事していますので、栄養補給としての側面を重視しています。
身体は、もちろん脳も、ということはココロまでも、食べたもので出来ていると言っても過言ではありません。
自分が何を、どれくらい食べるのかを考えることは、よりよく生きていくためには必要なことなのです。
食と向き合うということは、人生と向き合う事なのです。

必要以上のものを食べれば、身体にとってリスクを負うことになります。
適量以上の食べ物は、毒にもなるのです。
もちろん、必要な栄養素が足りていないのも、身体には良くありません。

しかし、栄養学の知識のない素人が、毎回、栄養のバランスを考えて食事をとるなんて難しいと思います。
ところが、身体というのは良く出来ているもので、足りない栄養を私たちに教えてくれています。

今日は、さっぱりとしたものが食べたいなあ。
猛烈に肉が食べたい!
スーパーに行ったらやたら野菜が美味しそうに見える。私を呼んでいる。

なんて、思ったことはありませんか?
そういうのは、全て身体からのサインです。

そのサインを読み取って、身体が欲しているものを食べた時は、本当に美味しいなあ、と感じます。
身体の隅々まで沁み渡っていって、身体が喜んでいるような感覚です。

こういうサインを、私たちは読み取るようにしなければけません。

しかし、厄介なことに、人間は、記憶や知識で、頭で「食べたい!」と思うことがあります。
テレビでおいしそうな食べ物が出てきたからそれが食べたくなるとか、有名店の珍しいものを出されて食べてしまうとか、過去に食べた美味しいものを思い出して食べたくなるとか。
身体が欲しがっているのではなくて、頭が食べたがっているのです。

子供は頭で欲しがることはありません。
有名店の高級なお菓子だろうが、その価値が解らないので、食べたくなければ食べません。
頭で食べることがないので、身体の要求に従って食べています。

小学校に上がる前の子供達に、肥満児が珍しいのはそのためです。
小学生くらいになると、過去の記憶で食べたくなったり、どこそこのお菓子だからと言って食べるようになってきます。
すると徐々に、肥満児が増えてくるのです。

大人になるに従って、身体が欲しがっているのか、頭が欲しがっているのか、その違いを区別できない人が増えてきます。
そういう人は、あふれる食べ物の情報に翻弄されて、太っていくのです。

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食事をしっかりと味わう。

ということは、自分の身体が何を欲しているのか、そのサインをしっかりと受け取って食事をするという事です。
そして、それを食べた時、身体が喜ぶのを感じながら食べることなのです。
すると、必要な量を食べた時に、満足感を感じることが出来るようになります。

身体と向き合う、自分と向き合うことが出来て初めて、食事をしっかりと味わい、その本来の美味しさをを享受できるのです。
そして、それは最高の癒しになるのです。

何をどれくらい食べるか。

という問題は、より良く生きていくために、自分と向き合う事と同義だと私は思っています。
自分と向き合って、本当の美味しさを味わいましょう!