ボクサーの減量とは目的が違う

減量というと、ボクシング選手の減量を連想する方も多いと思います。
私の年代だと、漫画「あしたのジョー」を思い出します。
この漫画はファンが多く、後に映画で実写化されて話題となりました。

「あしたのジョー」(ウィキペディア)

この作品の中で、ジョーのライバルであった力石徹が、ジョーと対戦するために階級を落とし、壮絶な減量をするシーンが出てきます。
このイメージが強烈な印象を残し、

減量と言えばボクサー。
ボクサーの減量は、サウナスーツを着込み、ランニング、なわとび、シャドーボクシングと動き回り汗をかき、そのうえ水を飲まない。

そういうイメージを植え付けたのです。

しかし、私たち一般人のダイエットと、ボクサーの減量とは、そもそも目的が違います。

ボクサーの減量は、試合前の計量をパスするための減量です。
その計量台に乗る一瞬だけ、目標の体重を下回っていればいいのです。
晴れて計量をパスすれば、そのあとは何を食べても、何を飲んでもいいのです。

計量台に乗る一瞬のためだけに減量をするので、最後は汗をかいて水分を外に出し、それから計量台に乗って、降りてから水を飲む。
そういう事をしているのです。

彼らが落としたいのは体重であって、脂肪ではありません。
私たちは余計な脂肪を落としたいのです。

普段からストイックにトレーニングに励んでいる彼らですから、無駄な脂肪分は一般の人よりも少ないのです。
その彼らも、初めは食事制限で脂肪を落としていって、最後の仕上げに水分を抜く、ということをしているのです。

私たちのダイエットは、一生涯にわたり健康的な身体を維持することにあります。
ボクサーの減量とは目的が違うのです。
目的が違うので、やり方が違って当然です。

このボクサーの減量のイメージが強いせいか、汗をかけば痩せる!と思っている方が少なくありません。
汗は体の温度が上昇した時に、皮膚を濡らすことで気化熱を利用して体温を下げるためのものです。
サウナスーツを着ると、体温がなかなか下がらないので汗がどんどん出続けるのです。

水分は体の生理機能をつかさどる大変重要なものです。
これを一生涯にわたり外に出し続けることは不可能だし、とても危険なことなのです。

私たちが身体か追い出したいのは、水分ではなくて脂肪です。
汗をかくことと、脂肪を燃焼することは、直接的には関係がありません。

暑い夏の日に、サウナスーツを着てジョギングしている人を見かけることがあります。
どう見てもボクサーには見えません。
これは大変危険な行為なのでやめて頂きたいと思います。

サウナに入って汗をかき、水を飲むのを我慢している人がいます。
これまたとても危険な行為ですので、絶対にやってはいけません。
水を飲むのを我慢するくらいなら、炭水化物(糖分)を我慢してください。
我慢するものを間違えています。

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運動するなら、快適なスポーツウェアに身を包み、気持ちよく体を動かしてください。
運動することが気持ちよい、楽しいと思えれば、それを習慣化できるのです。
健康を手に入れたいのであれば、そちらの方をお勧めします。

デトックス効果を求めて汗をかくのは良いことだと思います。
その際は、しっかりと水分補給することを忘れないようにしてくださいね。