「定量的」に考える

私は、整体師になる前はエンジニアでした。
エンジニアだったので、数値というものがとても気になります。

ダイエットの情報や議論は「定性的」なものが多く、「定量的」なものが少ないですね。
これは、やはり数値管理が難しいということが前提になっているからだと思えてなりません。

「定性的」な議論とは、性質の話をすることを言います。
「この商品は、体重を減らす効果がある。」という、傾向を示しているだけで終わっているという事です。「どれくらいの減量効果があるのか。」という「量」の議論をするのが、「定量的」という事です。

「定性的」な話が多いので、話が混乱するのだと思います。
自分の商品を売るときに、量の話をあえてしないようにしているのかもしれません。
そこをぼかして売ったほうが売れるということもあるのでしょう。

このブログで何度もご紹介している、推定エネルギー必要量を算出する式から、体重を算出する式に変形してみると、以下のようになります。(詳しくは昨日の記事を参照)

体重(㎏)=摂取エネルギー(kcal)/(基礎代謝基準値×身体活動レベル)

「筋トレをして基礎代謝を上げて痩せやすい体を作ろう。」という話は、分母の基礎代謝基準値を上げていこうという話です。
では、どれくらいの時間を費やして、どの程度の筋トレをすれば、基礎代謝基準値がどの程度上がるのでしょうか?
自分の生活パターンの中で、それは簡単なことなのかどうか、さらに、一生涯にわたりその肉体をキープできるのか、判断が付きません。
量的な議論が抜け落ちているからです。

また、運動をして消費カロリーを上げましょうという議論は、身体活動レベルを上げましょうという事です。
身体活動レベルは、頑張って上げたとしても、0.2~0.3程度しか上がりません。
食欲が増してしまって、摂取エネルギーが増えてしまっては意味がありません。

さこの二つの数値を上げていくには、運動をする時間が必要になってきます。
どの程度の時間を費やせばどの程度の効果が出るのか、そこのところがはっきりしません。

この議論に比べると、分子の摂取エネルギーを減らすのは、定量的な検討が可能です。
摂取エネルギーを減らすのに費やす時間はほぼゼロです。これまでの食事の時間と変わりませんし、「一食減らす」という選択をした場合には、逆に時間の節約にもなります。そのうえ、お金の節約にもなるかもしれませんね。

このように、どの程度の努力でどの程度の効果が出るのか、「定量的」に考えるということが大切だと思います。

数値管理をすることで、「定量的」に考える癖が付きます。
定量的に不確実な議論については、とりあえずは無視してしまって良いと思います。

私たちは、研究者になることを目指しているわけではありません。
自分の体重を減らすことが目的なので、不確実な情報に惑わされるのは時間の無駄です。

カテキンが痩せるとか、カフェインが良いとか、カプサイシンが燃焼するとか、朝バナナとか、「○○を食べると痩せる」という情報。
寝る前3時間は食べないほうが良いとか、朝食は食べなければいけないとか、3食きちんと食べたほうが良いか、はたまた一日1食が良いとか。
確かに、「定性的」にはそういう議論もあるのかもしれませんが、とりあえずは無視してしまいましょう。

まずは、「定量的」に解っていることから始めましょう。

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計算が面倒だからという理由で、定量的に考えることを避ける。
その結果、「定性的」な情報が気になって混乱する。

そんな事が起こっているような気がします。

スマホアプリを使うことで「定量的」な管理が容易になります。
これを使わない手は無いでしょう。