食べてストレス解消は危険

現代社会はストレス社会と言われて久しいですね。
情報化社会になり、私たちは24時間多くの情報にさらされるようになりました。
テクノロジーの進化で、仕事が効率よく進められるようになり、逆にたくさんの仕事を抱えるようになりました。
私たちの脳は、以前に比べるとはるかに酷使されるようになってきました。

脳はぶどう糖をおもなエネルギー源としていることが解っています。
脳が酷使され、疲労してくると、ぶどう糖を欲しがるようになってきます。
甘いものを食べてストレスが解消できるのはこのためです。

甘いものを食べると気分が良くなる。
ホッとする。
ストレスがたまると甘いものが食べたくなる。

こう感じている方も多いと思います。

ストレス社会になって、甘いものを欲しがる人が増えているのも事実だと思います。
テレビやネットでは、スウィーツの話題が多いですね。
外食産業のかなりの部分を、スウィーツが占めているような感もあります。

甘いものを食べると血糖値が急上昇します。
この糖分が脳に届いて、エネルギー源となり、ストレス解消になるのです。

ところが、甘いもの(甘くない炭水化物も含む)を食べることは、身体にとってはいい事ばかりではありません。
血糖値の急上昇は、インスリンの分泌を促します。
インスリンとは膵臓から分泌されるホルモンで、血液中の糖分を脂肪に変えて体内に蓄積させる働きがあります。
つまり、このホルモンが分泌されると太るわけです。
身体の反応としては、必要以上の糖分は脂肪に変えて、来るべき飢餓に備えようとしているという事です。

このインスリンの働きが正常であれば太るだけで済むのですが(笑)、インスリンに対して体の反応が異常になってくると、さまざまな問題が出てきます。

インスリンに対して身体が必要以上に反応するようになると、血糖値が下がり過ぎるということが起こります。
血糖値を上げて気分が良くなったかと思うと、今度は下がり過ぎてしまってすぐにイライラしてきて、また甘いものが欲しくなってきます。
これによって、常にイライラした気分にさいなまれ、些細なことでキレやすくなってしまいます。
ストレスを解消させるつもりが、さらにイライラした気分になってしまうのです。

この反応は、まるで、薬物中毒の患者のようだと思いませんか?
砂糖は麻薬と同じだ、と言われることがあるのはこのためです。
甘いものには依存性、中毒性があるのです。

インスリンが常に分泌している状態になると、今度はインスリンに対して、身体が反応しなくなってきます。
こうなると、膵臓はさらにインスリンを分泌するようになり、やがて疲弊して、インスリンの分泌能力が低下してきます。
インスリンに対しての反応が悪くなっているうえに、インスリンの分泌が低下してくると、血糖値を下げられなくなります。
このような状態が糖尿病です。

いくらストレスが溜まっているからと言って、甘いもを食べてストレスを解消するということを続けていると、やがてこのような経過をたどる危険性があるのです。

ここまで、糖分を「甘いもの」と表現してきましたが、炭水化物も結局は糖分ですから、炭水化物の食べ過ぎも同じような経過をたどります。
自分は甘いものはあまり食べないから。。と安心してはいられないのです。

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ストレスを解消したいのであれば、他の方法を選択したほうが良いと思いませんか?
ストレスの解消法は、食べること以外にもたくさんあります。
わざわざこのような危険な方法をとる必要はありません。

私のおすすめは運動です。
運動することによって新鮮な血液を脳に送るのです。

また、脳ばかり疲労して体を使っていないと、睡眠の質も低下します。
身体を適度に疲労させることで、睡眠の質が向上し、脳の疲労回復にも効果的です。
もちろん、肥満防止にもなりますよね。

ストレス解消に食べるというのは、アルコールや薬物などと同じで、良い選択とは言えません。
もちろん程度問題ではありますが、もしそのような習慣があるなら、すぐにでも止めた方が賢明だと思います。