糖質制限食ならいくら食べても太らないのか

ここの所、糖質制限がマイブームになっています。
それは、これまでの栄養学の常識をひっくり返す、全く違うものだからです。
真逆と言ってもいい、180度違うものなのに、理論的に納得できてしまうところが面白いと思っています。

生理学は、生きている人間を勉強する学問で、まだまだ分からないことが多い未知の領域がたくさん残されています。
そのことを、改めて考えされられます。

これまで、健康に良い食事というのは、いわゆる伝統的な和食中心の家庭料理だと言われていました。
ご飯を主食として、一汁一菜のいわゆる「粗食」と言われるような食事です。
私は、今でもこちらの食事の方が好きですが。

ところが糖質制限食は、とにかくたんぱく質をとりなさいと、それも肉が良いと。
炭水化物は出来ることならとらないほうが良い。
野菜はそれほど重要ではない。というのです。

なぜなら、人間は本来肉食で、そのような体の構造になっているからだと。
確かに、北極圏に住むイヌイットはアザラシの肉しか食べない、というのは有名な話です。
北極圏なので植物が育たない、だから野菜なんてありえないのです。
先に出た「粗食」ブームの生みの親、管理栄養士の幕内秀夫氏も、人間という生命体に必要な栄養は他の生命体に丸ごと揃っていてるからなるべく丸ごと食べるのが良い、というようなことを言っています。
そういわれると、うん、そうかも。と納得してしまう。

ただ、そのような糖質制限の本を読んでいて、一つ気になることがあります。
それは、「糖質制限さえしていれば、摂取カロリーを気にする必要ない。」と受け取るれ様な表現があちこちに出てくるとこです。
本当にそうなのだろうか?と疑っているのです。

確かに、炭水化物をとらなければ、摂取カロリーを減らすことは簡単だと思います。
肉ばかりそんなにたくさん食べられるものではないし、フライや天ぷらの衣も糖質だから駄目だと言われれば、調理方法も限定されてきます。
そのような条件の下で、太るほど大量に食べることは難しいかもしれません。

ただ、それでも、必要以上にカロリーを摂取した場合はどうなるのだろうか?と考えるのです。
身体に蓄えた脂肪というのは、来るべき飢餓に備えるエネルギーの備蓄です。
いくら炭水化物を摂らないからと言っても、タンパク質を大量に食べた場合には、備蓄に回すような機能が備わっていると考えるのが妥当です。
そこのところは、押さえておかなければいけいないと思うのです。

結局は、摂取カロリーは気にしておく必要があるのではないか。
と、私は思っているのです。

そう考えていたところ、昨日読んだ、江部康二先生の著書『人類最強の「糖質制限」論』の中に、こんな一説がありました。

「カロリー制限は不要」といっても、糖質さえ控えれば、無制限にいくら食べてもいいわけではありません。
前出のように体重と体脂肪率は、摂取カロリーと消費カロリーのエネルギーバランスで決まります。糖質制限をしたとしても、消費カロリーをはるかにこえて食べ過ぎると痩せないどころか太ることも考えられます。

そして、推定エネルギー必要量を知っておこうとして、その数値が載っています。
結局、「カロリー制限をして痩せる」ということを、「カロリーを際限なく制限して痩せる」ことだとしているようなのです。

私が提案しているダイエット方法は、推定エネルギー必要量を求める式から、目標体重の人が必要としてるエネルギー量を計算して、そのエネルギー量を摂取する生活習慣を身に付けることで、目標とする体重にしましょうというものです。
お分かりのように、「カロリーを出来るだけカットする」という方法ではありません。

私は、食事の持つ「楽しみ」としての側面も大切だと考えています。
あれを食べるなこれを食べるなと制限されてしまえば、その楽しみは半減してしまいます。
それはそれで、もったいないことだなあ、と思うのです。

炭水化物は美味しいです。
ご飯もうどんもパスタもピザも美味しいです。
スウィーツも美味しいです。
そういうものを食べながらでも、スリムで健康的な体型を維持している人たちはたくさんいます。
出来ればそこを目指したいと思っているのです。

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こんな私のダイエット論。
いかがですか?

ただ、冒頭に述べたように、糖質制限は本当に興味をそそられます。
とくに、糖尿病をはじめとする生活習慣病にかかっている方にはぜひ勉強していただきたいと思います。
江部康二先生の本も、とても参考になりました。
糖質制限に興味のある方にはおすすめです。