選択した瞬間を意識する

ダイエットにしても、うつ病にしても、突き詰めていくと、自分をいかにしてコントロールするかという問題に突き当たると思います。

ダイエットは、いかに自分の欲望を抑えるかが問題になりますし、うつ病に関しては、いかにして自分に無理を強いることなく、ストレスを軽減させることができるか、ということが問題になります。

そういう意味においては、自分をコントロールする方法を知っておくということは、人生を豊かなものにするためにも、とても重要なことだと思います。

スタンフォード大学の健康心理学者、ケリー・マクゴニガル氏は、その著書「スタンフォードの自分を変える教室」の中で、次のように述べています。

 ある研究では、参加者に、「食べ物に関する決断を一日に何回くらい行っていますか」たずねました。あなたは何回くらいだと思いますか?
実験における回答は、平均で14回でした。しかし、今度は同じ人たちに実際に記録をとってもらったところ、結果は平均で227回にもなったのです。つまり、この人たちは200回以上もの選択を無意識に行っていたことになります。------しかも、食べ物に関する選択だけでこれほどの数なのです。ですから、コントロールすべきことを認識すらしていなかったら、自己コントロールなど出来るはずはありません。

私たちは、全ての選択を意識的に行っているわけではありません。無意識のうちに選択し、それを実行に移しているのです。まずは、普段の自分の行動を、意識化することから始めなければいけないのです。そのためには、この実験のように、記録をとるということが必要になってきます。記録をとることによって、はじめて意識化され、なぜその選択をしたのか、その時どんな気分だったのか、何がきっかけでその選択をするに至ったのかを知ることができます。

そうして、間違えた選択をしてしまった瞬間を意識することで、自分が間違いを犯しやすいパターンをみつけ出すことができるようになります。

ダイエットに関して言えば、
口さみしいときに何か食べ物を口に入れる。
子供の食べ残しをもったいないと言って食べてしまう。
テレビを見ながらスナック菓子を一袋空けてしまう。
食後のデザートがほしくなる。
コーヒーを飲むときに甘いものがほしくなる。
飲んで帰るときにラーメンを食べたくなる。
など、ついついやってしまう食べ過ぎるパターンというのがあることに気が付きます。

これを意識することによって、事前に自分が間違いを犯す瞬間が察知できるようになります。事前に察知できれば、それを回避することが可能になってきます。

「そんなに食べていないと思うんだけど。。」

という人は、自分の食べる行動について把握できていないことが予想されます。
こういう人にこそ、記録をとってほしいのです。

b91db7058127a81d72d02faf476821b0_s

記録をとることによって、食べ物を口に入れる前に、
「ああ、これも記録しなくちゃ。」
と思うことによって意識化できるのです。

今は便利なスマホアプリがあります。
何を食べたかだけではなく、その食品のカロリーも自動で記録できる優れものです。
これによって、自分な何をどれくらい、何カロリー食べたかがわかるようになります。

多くの人は、この作業を面倒くさいと言って敬遠します。
しかし、これを敬遠していては、いつまでたっても自分の食行動を把握することができないので、その悪癖に気が付くことができず、それを修正することもできないのです。
原因がわからなければ、改善のしようがありません。

この作業をしないことで、ダイエット法が行き当たりばったりの感覚的なものなりがちです。
そうすることで、あふれるダイエット情報に翻弄される結果となり、方針が定まらないという事態に陥るのです。

まずは、無意識に行っている決断を意識化することがから始めましょう。
現状を知らなければ、対策のしようがないのですから。