サラリーマンのコンディショニング

昨日、徳本昌大氏のブログ記事【寝不足のときは一時的に「頭が悪くなっている」?うつの常識、じつは非常識の書評】を読み、どうして私が整体師になろうとしたのか、当時の思いをリアルに思い出しました。

このブログ記事では、精神科医の井原裕氏の著書「うつの常識、じつは非常識」について紹介しています。
うつの常識、じつは非常識 (ディスカヴァー携書)

この記事の中に、以下のような記述がありました。

新聞記者や広告会社、IT、商社などの都市型のホワイトカラーが
都市型うつ病になりやすいと書かれていますが、その原因は明白です。
不規則な生活、ストレス、睡眠不足、過度のアルコール、この組み合わせによって
私たちは都市型うつ病を発症しやすくしているのです。

私は整体師になる前はサラリーマンでした。
騒音、振動を専門に扱うエンジニアリング会社のエンジニアとして働いていました。

その当時、学生時代からトライアスロンというスポーツを趣味にしていた私は、そのトレーニングのために、日々の体調管理にはかなり気を使っていました。
バランスの良い食事、睡眠、トレーニング。
自分の体調を良いものにしておかないと、良いトレーニングは出来ません。
私の日常は、トライアスロンを中心に回っていました。

伊豆大島で行われたトライアスロンのレースに参加した時のことです。
レースの前日に、友人たちと数人で泊まった旅館で、意外なことを聞かれました。

「夕食には、お刺身とか生ものを出しても良いですか?」

伊豆大島に来てお刺身を食べないなんてありえない。
どうしてそんなことを聞くのか不思議だったので、旅館の人に訊いてみたのです。

すると、
「あちらの方たちには、生ものは避けてくださいと言われたので。」
との答え。

実は同じ宿に、トライアスロンのプロチームが宿泊していたのです。

プロチームですから、遊びできているわけではないのです。
レースの前日にお刺身を食べて、万が一お腹でも壊したら仕事にならないのです。

プロフェッショナル、お金をいただくということはこういう事なんだと、その厳しさを感じた一幕でした。

それに引き換え、一緒に働いているサラリーマンの生活はどうなのだろうか、と考えました。
サラリーマンもお金をもらっている時点でプロフェショナルです。
プロフェッショナルであるならば、自分のコンディションに気を使い、質の良い仕事を追求するのが本来の姿なのではないだろうかと思いました。

しかし、お酒を飲んで二日酔いの状態で会社に来る。
夜更かしをして寝不足の状態で仕事をする。
徹夜をしないと終わらないような仕事の仕方をする。
運動不足で生活習慣病を患っている。
まるで体を壊すまで働くことが美徳であるかのような価値観。

そういう状態に疑問を持つようになりました。

しかしその数年後、会社の事情から自分のキャパを超える仕事を抱えてしまい、自身がうつ病に罹ってしまいました。
いったん断った仕事でしたが、直属の上司や営業部の上司などから、寄ってたかって、何とかしてくれ、君しかいない、と頼み込まれて引き受けてしまったのです。

会社全体がコンディショニングの意識が高ければ、このような無茶なマネジメントは行われなかったかもしれないと、今になってみれば思います。

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経済がどんどん停滞して、会社は生き残りをかけて人員を削減して、残った社員が無理を強いられ、その無理によって会社が支えられている感があります。
そういう会社には、社員のコンディションが仕事の質を上げて、それが会社の質を上げていくという発想は無いようです。

私が整体師になったのは、そこの意識を変えていきたいと思ったからです。
徳本昌大氏のブログは、そのことを思い出させてくれました。

私はまだ、このブログ記事で紹介されいる精神科医の井原裕氏の著書「うつの常識、じつは非常識」は読んでいませんが、さっそくアマゾンで注文しました。
手元に届くのが今から楽しみです。