骨盤矯正は万能ではない

私は整体師です。
整体と言うと、骨盤矯正をイメージする方も多いと思います。

骨盤矯正と言うと、以下のようにイメージする方も多いのではないでしょうか?

骨盤がゆがむと。。。

足が太くなる。
O脚になる。
お尻が垂れる。
お腹がポッコリになる。
腰痛になる。
肩こりになる。
頭痛になる。
そして、太る。
etc…

骨盤は体の土台だから、これがゆがむと大変!
すべての問題は骨盤にある。

だから、骨盤を矯正すればそれらの問題は一気に解決する。

そんな風に思っている方も多いかと思います。
まるで、骨盤のゆがみが諸悪の根源であるかのようです。

整体業界が喧伝する、まるで「骨盤信仰」ともいうようなこの状況には、少々うんざりしています。

一時的に骨盤のバランスをとるのは、実に簡単です。
そのやり方はたくさんありますし、ちょっと覚えれば誰にでも出来ることです。
もちろん、自分で出来る方法もあります。
それ自体は、特別なテクニックではありません。
(ただし、厳密にバランスをとるのは不可能な場合もあります。)

それですべての問題が解決するなら、こんなにたくさんの方が体の不調で悩むわけがありません。
実際は、骨盤だけが問題ということはありません。

たとえ、骨盤のゆがみが諸悪の根源だとしても、なぜ骨盤がゆがむのか、その原因を考えることが必要なのではないかと思うのです。

骨盤も体の一部であることには違いなく、当然、その人の体の使い方の癖によって歪んで来るわけです。
そう考えると、結局は体の使い方が問題になってくるわけです。

身体の使い方によっては、使われる筋肉の部位が微妙に変わってきます。
歩くという基本的な動作でも、歩き方によって使われる筋肉の部位が違ってくるので、脚の形が変わってきます。

つま先の向き、歩幅、左右の足の幅、姿勢などの違いで、筋肉の付き方が変わるのです。
膝の位置が一センチ内側に入るだけで、使われる筋肉が変わってきます。
それくらいに微妙な話なので、おそらく一般の人はおろかプロのトレーナーでもそこを見抜くのは困難です。
また、それくらいに微妙な話なので、それに気が付いたとしても、その癖を修正していくのはさらに困難です。

そこにさらに、左右差が出てきます。
右足と左足の使い方が違う。
二足歩行の人間は、バランスをとるために上半身を動かします。
右足と左足の使い方が違うと、当然、右手と左手の使い方が違ってきます。
この話は、どちらが卵が鶏か、上半身の使い方が違えば、足の使い方が違ってきます。

このようにして、上半身と下半身のジョイント部分にある骨盤は歪んでくるのです。

この歪みを整体師が一時的に調整したところで、自分の癖が修正できていなければ、また元の状態に戻ってしまいます。
結局は、自分で自分の身体の使い方を変えていく事でしか、自分身体を修正していくことは出来ないのです。

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整体師はそのお手伝いをするのが仕事です。
パーソナルトレーナーと同じ役割です。

身体の使い方を変えていくというのは、一朝一夕にはできません。
整体を受けて体のバランスを整え、その状態で使い方を変える努力を続ける。
これによって、少しずつ、理想的な身体の使い方を手に入れていくのです。

骨盤を矯正すればすべてが解決するとは思わないでほしいのです。
問題は、なぜそうなっているかを追求することです。
そして、それを修正していくのは、自分自身の工夫と努力が必要であると理解してほしいと思います。

自分の身体を作り、自分の健康を作り上げるのは自分以外にはいません。
何を食べ、どう身体を使い、どれくらい眠るか。
自分の身体に対して、自分の健康に対して、責任を持たなければいけません。
だれも、あなたの健康に対して、責任を負ってくれる人はいないのです。

もし、身体のゆがみが気になるのであれば、「信頼できる整体師」に相談してください。
そして、その整体師の指示に従って、健全な身体を作る努力をしてくださいね。