他者欲求を満たす

昨日このブログで紹介した「億万長者思考」という本。
じつは、2,3か月前に一度読みかけたのですが、途中まで読んで、その先に進む気にならずにそのままほったらかしていた本でした。
ところが、一昨日に読んだ時にはとても面白く、一気に最後まで読んでしまいました。

この本を読む前に、名著「思考は現実化する」を読んでいたのですが、この本を読んだことで自分の意識が変化したのだと思います。
その本を面白いと思うかどうかは、読む人の気分や関心事、思考によって左右されるんだということを実感しました。

過去に読んだ本でも、もう一度読み直してみると新たな気付きを得ることができるのは、自分が変化(成長)しているからに他ならないのです。
今回のことは、たった2,3ヶ月のことで私の頭の中身が変わったことを示しているのだと思います。

その、「億万長者思考」のなかで、とても気になった言葉があります。
それは、医師であり、ゴルバチョフ、ビル・クリントン、マドンナのメンターなど一流の人々のメンターでもある、ディーバック・チョプラの言葉。

自己欲求より他者欲求を満たすことに注力する

というものです。
本書では、この言葉は、松下幸之助の経営理念である「共存共栄」に通じる精神であると述べています。

「他者欲求」を常に考えているということは、世界のニーズに対するアンテナが高くぴんと張られた状態ともいえます。

ちょっと考えれば、商売の基本は顧客のニーズを満たすものだということは解ります。
そんな事は、もうずいぶん前から知っていることです。頭では。
しかし、今回この本を読んだことで、ストンと腑に落ちたのです。

この本を読んだから腑に落ちたのか、私の中で何か変化があったからこそ、腑に落ちたのかわかりません。
それとも「他者欲求をみたす」という表現が、腑に落ちのかもしれません。

これまでの私は、自分の欲求を満たすことを考えてました。
こんなことをやりたい、あんなことをやりたい、こんな人生を歩きたい。と。

もちろん、それを考えることはとても大切な事なのですが、そのうえで、他者に関心を持つということが大切なのです。
そうして、自分が出来ることで他者の欲求を満たすことが出来ることは無いかと考える。
そういうマインドが大切なんだなあ、と思うのです。

昨日は、億万長者とはあまり関係が無さそうな、アドラー心理学の本を読み始めました。
アドラー心理学は、大ヒットとなった「嫌われる勇気」を読んで以来、大変興味を持っているのですが、その続編である「幸せになる勇気」を読み始めたのです。

その本の中に、次のような一説がありました。

自己への執着から逃れ、他者に関心を寄せること。その指針に従って進んでいけば、おのずと「共同体感覚」に到達する。

この「共同体感覚」とは、アドラー心理学がめざす理想的な心理状態を表しているのですが、これを理解するのは難しいので、ここで詳しく述べることは避けますが、「社会は危険なところではなく、人々は仲間である。」という感覚のことを指しています。

ここで、「他者に関心を寄せる」ということと、「他者欲求をみたす」ということは通じるものがあると気が付きました。

かたや億万長者思考、かたや心理学者のことば。
この二つに共通点があるというのが、とても面白いと思いました。

松下幸之助は、「儲け」というのは社会に貢献したご褒美、というようなことを述べています。
社会に貢献するということは、すなわち、他者に対して貢献するということ。

なるほど、すべてはつながっているなあと、昨日は改めて感心してしまいました。

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精神を病む人、苦しい人生を歩いている人は、他者から自分がどう見られているか、ということに関心を持ちます。
他者から正当な扱いを受けていない、正当な評価を得られていない、と不満をもち、非難されることを恐れています。

その反対に、成功者と呼ばれる人は、他者の関心事、他者の欲求に関心を持ち、自分が貢献できることは無いかと考える。

人間は社会的動物ですから、他者と関わらずに生きていくことはできません。
問題は、そのかかわり方なのです。
その違いによって、苦しい人生になるか、成功者となるかが決まるのです。

頭ではわかっていたことでしたが、ようやく腑に落ちました。
これからは、社会に対して貢献することを考えていこうと思います。