季節のうつろいを愛でる

私は週に2,3回、早朝ランニングをしています。
今朝も走ってきたのですが、途中にキンモクセイの香りがしました。
この香りを感じると、秋だなあと思います。

私が人生に悩み、うつ病をわずらって会社を辞めたのが、1999年の3月のことです。
その年の桜を見た時に、前年の桜の記憶がないことに気が付きました。
桜どころか、夏の暑さも、秋の紅葉も、冬の寒さすら記憶にありませんでした。
季節の記憶がない、ということに気が付いて本当に驚きました。

1998年は、私にとっては最悪の年でした。
もともと人生に悩んでいるところに、沢山の仕事を抱え込んでしまいました。
悩み事と仕事に忙殺されて、さらにうつ状態に陥り、季節を感じる余裕がなかったのです。

私はそれ以来、季節を感じるごとに、今の自分には季節を感じる余裕がある、と確認するようになりました。
逆に、積極的に感じようとしているのかもしれません。
季節を感じることによって、ちょっと立ち止まって、一息つくように心がけているのです。

悩み事で頭がいっぱいになってしまうと、それ以外の情報が入ってこなくなってしまいます。
日々の出来事の中には、悪いことばかりではなく、良いことも沢山あります。
しかし、悩み事に意識を集中させていると、それに関連する悪い情報ばかりを集めてしまいます。
そういう状態になると、ますます、自分を苦しい所に追いやってしまうのです。

そんな時には、あえてほっこりとするようなことに意識を向けることも必要です。
それで悩み事が解決することは無いかもしれませんが、気持ちに余裕が出て、いい考えがひらめくかもしれません。

精神的に追いつめられると、視野が狭くなってしまいます。
視野を広げるためにも、季節のうつろいを感じ、愛でることはとても良いことだと思います。

4916a1a7f121c5c0fda63daea3c9f5e4_s

夏が終わり、秋がやってきます。
風が変わり、雲が変わり、陽の光が変わります。
やがて紅葉が始まります。
秋は、春と同様、季節のうつりかわりを感じやすいですね。

涼しい秋風を感じつつ、秋の味覚を楽しみつつ、心の余裕を忘れないようにしたい思います。