人生にはいくつかの分かれ道があって、自分が望まなくてもその分岐点は向こうからやってきます。
学生時代は卒業の時期がわかっているから、それがいつやってくるのか、どんな形でやってくるのか分かりやすいですね。
しかし、社会人になると、そのポイントがいつやってくるのか、それが今なのかどうか、なかなかわかりづらいです。
それでも、必ず、その分岐点はやってきます。
自分は一か所にとどまっているようなつもりでも、時間が経てば状況が変化していくからです。
自分の年齢は上がっていく。
子供はどんどん成長していく。
周りの人たちも、どんどん年を取っていく。
社会情勢はどんどん変化していく。
科学技術は進歩して、新しいテクノロジーが開発され、新しい商品が出回る。
それによって、環境はどんどん変化していく。
そんな中で、自分だけが同じ場所に居続けようとしても、状況がそれを許さない、という事態が向こうからやってくるということも少なくありません。
そういう時には、腹を決めて変化しなければならないのです。
では、変化せざるを得ない時とは、どういう時なのか。
何の関連性も無いはずなのに、なぜか次々と、自分に変化を促すような出来事が起こることがあります。
こういう経験をしたことがある、という人は少なくないかと思います。
こういう現象を、共時性とかシンクロニシティといいます。
シンクロニシティが科学的に正しいかどうかという議論は置いておいて、
それを認識できるか、それを信じるか、そこからどんな意味を読み取るか、というのは人それぞれだと思います。
「いや、それは単なる偶然であって、意味なんて特にない。」
と受け取るか、
「これは、自分に何かを暗示しているに違いない。」
と受け取るか。
この受け止め方の違いは、自分の人生に大きな影響を及ぼします。
私自身の解釈では、シンクロニシティは環境が変化していることを自分に知らしめてくれていると思います。
その変化に対して、自分の潜在意識が意味づけをしているのです。
あの出来事と、この出来事はシンクロしている。
まったく関係ない出来事を、自分の潜在意識が関連付けている。
潜在意識が、それらの出来事をを関連付けることによって、「変化の時が来ているぞ」と顕在意識に働きかけているのではないかと思います。
この出来事、あの出来事、あれもこれも、自分の背中を押しているのではないか。
そう思うような出来事が続いた時、それは変化の時なのかもしれません。
それは一見、あっちからやってくるように見えるかもしれないけれど、もしかしたら、あなたの潜在意識が変化を望んでいるのかもしれません。
私が会社を辞めた時も、色々なことがシンクロして起こりました。
そして、今まさに、私の状態がその時であると示しています。
進化論で有名なダーウィンは、以下のような言葉を残しています。
最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。
環境に合わせて自分を変化させていく能力こそが、生き残るために必要なのです。
変化する柔軟性と、変化する勇気。
変化の激しい時代だからこそ、大切にしなければいけないことなのかもしれませんね。