”治る”とはどういうことか


人間には治癒力があります。
これは生命体の特徴の一つです。

例えば、怪我をしたとき。
生命を脅かすほどの大怪我でない限り、放っておけばやがて治ります。
風邪をひいた時も、インフルエンザでも、身体の治癒力があれば治ります。

その一方で、しつこい肩こりが治らない。という声を聞きます。
この場合は、肩がこる原因を取り除かないと、いわゆる”治る”ということはありません。
薬を飲んで治るというようなモノではありません。
姿勢が悪いとか、長時間労働とか、ストレスとか、いろいろな原因が考えられます。
それを取り除くことが出来ないなら、定期的にケアをするしかありません。

また、歳を取って筋力が低下したことによるひざの痛みや腰の痛みも、自然に”治る”ことはありません。
病院に通って注射をしても、整体に通っても、一時的に軽くなっても治ることはない。
弱った体を強化して、身体の使い方を変えていくしかありません。

うつ病もそうですね。
原因を取り除かなければ、薬を飲んでも治りません。
一時的に良くなっても、同じような状況になれば同じように発症します。
ストレスフルな考え方を変えない限り、治ることは無いのです。

肥満を含む生活習慣病も同じですね。
生活習慣を変えることでしか、治すことは出来ません。
薬で”治す”ことは出来ません。

健康であることが正常、当たり前であって、健康上の問題を抱えていることが異常で、それはいずれ”治る”ものである、と考えていること自体が間違えているのです。
健康であることが、当たり前でデフォルトの状態なのではありません。
自分の生活習慣の結果、今の状態があるのです。
もはや”治る”という概念が間違えていると思います。

健康かどうかを判断するのは人間の頭です。
カラダにとっては、”その状態”があるだけです。
カラダの状態をより良いものにするにはどうすればいいか。
医者や整体師に”治して”もらえるものではなく、自分で主体的に良くしていくしかないのです。

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