私がうつを克服した方法

私は名刺に、”【うつ病を自力で克服した】ココロとカラダの整体師”と入れています。
この名刺をお渡しすると、「うつ病を自力で克服したってすごいですよね。」と驚かれます。
それくらい「うつ病は治りにくいもの」というイメージがあるんだな、と思っています。

しかし、私にはそうは思えないのです。
本当にうつ病は治りにくいのでしょうか。
自力で克服することが、そんなに大変なことなのでしょうか。

確かに私は、克服したと言えるようになるまでに、かなりの時間を要しました。
しかし、今になってみればその方法は間違えていなかったと思います。

私がうつ病になった時、薬では治らないだろうと思ったので、薬に頼ることは最初からありませんでした。
では、なぜ私は「薬では治らない」と思ったのでしょうか。

それは、私のうつ病の原因が、私の間違えた人生観にあるということが明白だったからです。
私は、自分が間違えた人生を歩いていることに気が付いていたので、そこを変えていかなければ薬を飲もうが何をしようが、治るわけがないと思ったのです。

当時の私は、自分の人生なのに、自分のモノであるように思えなかった。
世間的に安全で正しいと言われている人生を歩もうとして、自分がやりたいこと封印していたのです。
そのために、とても苦しい所に追い込まれていたのです。

その状況を変えることが出来るのは自分だけだし、薬では状況を変えることはできない。
私の場合は、薬は対症療法でしかなく、根本的な解決にならないことは明白でした。

ですから、うつ病を治そうというよりも、人生を自分のモノとして取り戻そうと思ったのです。
そうすれば、結果的にこの病も治るであろうというのが、私の考えでした。

このように、うつ病になってしまうのには何らかの原因があるのです。
モノの考えかた、とらえ方に問題がある場合が多く、そこを変えない限りは薬を飲んでも治ることはありません。

「薬を飲んでいてもなかなか治らないのに、薬を飲まないで治すなんて本当に大変なことだ。」

そう思われているのかもしれませんが、そんな事はありません。
むしろ、薬にだけ頼っているほうが治りにくいのだと思います。

精神科医の松薗りえこさんの著書「心の病が癒される あるがままメソッド」の冒頭に、現場の医師としての素直な疑問が記されています。

 私は22年間精神科医をやっています。最初の10年は、主に薬物療法を学び、薬が人を治すと思っていました。そう教育されましたし、新薬が次から次へと市場に出て、そのたびに薬理作用を学び、治療の困難な患者さんに試してみるといった時代でもありました。私も大いなる希望をもって治療にあたっていたものです。
ところが、新しい薬が増えていくのと並行して、気が付けば通院する人は増える一方で、病院から「卒業」する人はほとんどいないのです。一日に40人も50人も、時には100人近く来られる患者さんの対応に私は疲弊し、「これでいいのだろうか?」と考える日々が続きました。

こういった疑問から、「養生」が大切だということに気が付き、代替医療・統合医療学び始め、さらに心理療法も積極的に取り入れて、オリジナルの「あるがままメソッド」を作り出したそうです。
その結果、病院を「卒業」していく方が出るようになり、最初から薬を使わなくてもカウンセリングでうつが改善する人たちも出てきたとのことです。
「その効果は絶大だったのです。」と記されています。

私が自分のうつを克服した方法も、まさに同じです。
自分の思い込みや考え方の癖、自分が「常識」だと思っていることを徹底的に疑ってかかることから始めました。
そして整体を学び、身体を整え、定期的な運動をして、睡眠をしっかりととり、養生を心掛けたのです。

私はカウンセラーでもあり、整体師でもあり、トレーナーでもあります。
さらに、うつ病経験者でもあり、それを克服してきたという経験があります。

この経験を生かして、うつで苦しんでいる人のお役に立ちたいと考えています。

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つい先日、電通の新入社員だった女性の自殺が、労災と認定されました。
頑張り屋で優秀な人だったからこそ、自分をそこまで追い込んでしまったのだと思います。

このニュースに触れて、改めてこの国から「過労死」という言葉をなくしたいと思いました。
そのためにできることをどんどんやっていこう。
今はそんな気持ちでいます。

松薗先生の著書はとても参考になります。
もし、いま現在、苦しい思いをしている方がいらっしゃいましたら、ぜひ読んでいただきたいと思います。
また、ご家族やお知り合いにうつで苦しんでいる方がいる、そういう方にもおすすめです。