最新の科学によって、うつ病という病の病態が詳細に解明されつつあります。
一時期、うつ病は脳の病気であって、薬物療法でしか治らないということが言われたこともありました。
確かに、うつ病患者の脳には委縮している部位が見られるので、脳の病であるという部分は間違いではないと思います。
私は、うつ病は生活習慣病だと思っています。
このことは、過去の記事「うつ病は生活習慣病」にも書きました。
生活習慣によって脳を酷使することによって、脳が損傷を受けた状態です。
これは、他の生活習慣病を例にとると分かりやすいと思います。
例えば、お酒を飲み過ぎて肝硬変になってしまった、という場合。
この場合は、かならず「お酒をやめなさい」と言われます。
うつ病の場合は、「お酒」が「ストレス」、「肝臓」が「脳」に変わっただけす。
したがって、まずは「ストレス」をなんとかしないといけないわけです。
ストレスと言ってもその内容は様々ですので、それに合わせた対処をする必要があります。
そのうえで、委縮した脳を修復することを考えなければいけません。
脳を修復するには、その材料となる栄養をしっかりと摂取したうえで、運動をすることが大切です。
一昔前は、脳細胞は壊れるばかりで増えないとされていましたが、最近の研究では、脳細胞も再生し、増えることが解っています。
このブログにも、過去に、運動と脳の関係について書いてきました。
「運動は脳を鍛える」
「運動は意志力を強化する」
「TABI LABO」というサイトの記事「幸せになりたい?なら、科学的に証明されたこの「11のこと」を毎日しましょう」という記事のなかに、以下のような記述がありました。
運動はストレスに打ち勝つパワフルな行為。鬱病の人には必ずといいほど勧められている治療法です。
ショーン・エイカー著『The Happiness Advantage』では、3つの方法で鬱を克服しようとした話がまとめられています。1つは薬のみ、2つ目は運動のみ、そして3つ目は薬と運動の両方。治療後すぐの段階では、結果にそこまで大きな差は出なかった。が、半年後にこの3つのグループの幸福度を調査すると、まったく違う結果になったのです。
薬だけで治療を行った鬱病患者の38%は再び鬱に。薬と運動の両方を取り入れた鬱病患者は31%が再び鬱に。けれど、運動だけを手法としていた鬱病患者のうち、再び鬱になったのはたったの9%だったそう。上記は「鬱」の研究結果ですが、そうでない人にも運動の恩恵を受けてほしいと思っています。
体を動かすとリラックスした状態を保つことができるうえ、脳の活性化にもつながり、さらには身体満足度がグンと上がるのです。
この記事に示すように、運動のもたらす恩恵はうつ病の再発率の低さにあります。
うつ病は再発する病気であると捉えられていますが、ストレスの原因に手を付けずに、生活習慣を改めることなく、薬だけでコントロールすることを考えていては再発するのは当たり前だと思います。
運動はストレスの解消になる上に、脳の血流を増やし、脳を鍛え、委縮した脳を修復してくれるので、再発率がとても低いのです。
運動する際に注意すべきは、運動を楽しむことです。
決して、義務感で行わないこと。
義務感で行えば、それはストレスとなり逆効果になってしまうからです。
まずは出来ることから始め、気持ちよさを感じられる範囲内で行いましょう。
外の空気を吸って、気分がリフレッシュすればそれで効果があります。
時間は5分でも10分でも効果を感じられると思います。
できれば、緑のある場所など、自然を感じられるところで行うのが良いでしょう。
もちろん、うつ病予防にもおすすめです。
ストレスフルな忙しい毎日を送っている人にこそ試していただきたいと思います!
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