影があるから光を感じることができる

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こんにちは!
カウンセラー整体師の渕脇です。

いくつになっても

人間、いくつになっても悩み事は尽きないものだなあ、と、あらためて思います。
人生は、次から次へと、いろいろな問題を提供してくれます。
そのたびに、心を痛める人の姿がそこにあります。

多くの人に接する整体師という仕事をしていて、年齢に関係なく人は悩むものだということを、日々実感しています。

私自身は先日、52歳になりましたけれども、この年になっても不安な夜はあるし、いろいろと思い悩むこともあります。

ただ、自身を振り返ってみて思うのは、そんな自分をどこかで客観的に見る目を持つことができるようになっているなあということを感じます。

そうして、人生には悩みや不安は付き物で、そういうものが存在しない人生など無いということは受け入れることができるようになったように思います。

もう一つの視点を持つ

苦しみの只中にいるときには、なかなか難しいことだとは思いますが、問題を俯瞰的に、客観的に見る、もう一つの視点を持つことはとても大切なことです。

先日、私が講師を務めさせていただいたセミナーでもお話したのですが、自分で自分のマネジメントをするという視点を持つ、という感覚が大切です。

先日のセミナーでは、
「自分のマネージャーになりましょう。」
というのをテーマにしました。

自分の仕事のコントロールとか、勤務先や客先との交渉とか、マネージャーになったつもりでやってみてはいかがだろうかという提案です。

誰かのために頑張る

人は不思議なもので、「自分のために」ということになると、「まあ、いいか」と、引っ込んでしまうことがあります。

自分一人のためだと、いい加減な料理しか作らなかったり、犬のためなら散歩に行くのに、自分のためにはいかなかったりします。

「自分だけなら、自分我慢すればいいことだ。」と、言いたいことをひっこめていたり、無理な仕事を引き受けてしまったりします。

結局それが積もり積もって、自分を苦しめていくのです。

それを、「自分は自分のマネージャーで、自分をマネジメントするのが仕事である。」という意識を持つことで、言いたいことはちゃんと言わなければいけいないし、無理な仕事を引き受けてはいけない、という意識が働くようになるからです。

自分の不安や弱さを受け止める

そうして、マネージャーだからこそ、自分の不安や弱さを客観的に受け止めることができるようになります。

客観的に受け止めることができるようになるだけで、その苦しさを和らげることができるようになっていきます。

そうして、自分の心の動きを観察するのです。

ああ、今自分は不安なんだなあ。
いま、すごく怒っている。
とても寂しい思いをしているんだな。

と、冷静に分析できる目を持つことができます。

そうして、そうかそうか、そうだよね。
そりゃあそうだ。
そういう状況だもんね。

と、その心情を受け止めてあげることができるようになります。

対策を考える

客観的な視点を持つことができれば、少し冷静になって、対策案を考えることができるようになります。

激しい感情に飲み込まれているときには、対策案なんて考えることはできません。
対策案を考えるためには、客観的に状況を分析する必要が出てきます。

一時的な激情に任せて行動しても、傷口を広げてしまう可能性があります。

客観的に状況を分析して、冷静に対処法を考える。
これこそ、マネージャーの仕事ではないでしょうか。

歳を取るということ

歳を取るということは、経験を重ねることだと思います。
様々な経験を通して、客観的な状況判断ができるようになるということ。
決して、「傷つかなくなる」ということではありません。

自分の中の不安や悩みはなくならないけれど、それはそれとしてキチンと受け止め、客観的な視点を持って対処法を考えることができる。

それが、人生経験なのではないかなあ、と思います。

自分の中に、マネージャーを作ることができるようになる。
そんなイメージを持っています。

影があるから光を感じることができる

人生はいくつになっても、いろいろな問題が起こってきます。
それは生きている限りはなくならない。

でもね、そういう問題が起こるからこそ、人生に深みが出るのではないでしょうか。
そして、影があるからこそ、光の存在が明らかになる。
人生のすばらしさ、喜び、感謝。
そういうものが際立つような気がします。

自分の人生もなかなか捨てたもんじゃない。
そんな風に思えるようになるのではないかと思います。

悩み多き人生ですが、それを楽しめるようになりたいものですね。