こんにちは。
カウンセラー整体師の渕脇です。
「人のせいにしてはいけない。」とは、よく言われることです。
あなたも、どこかで聞いたことがあると思います。
でも、これは、「自分が悪いと思え」ということではありません。
何でもかんでも、自分のせいだと思っているのも、精神衛生上良くないですよね。
だって、世の中には、本当にひどい人もいるのですから。
原因がほかの人にあることもある
自分になにか問題があるとき。
生きづらさを感じていたり、不安だったり、ストレスを抱えていたり。
自分のこの苦しさの原因は、自分以外の誰かのせいだ、と思うことがありますよね。
親の育て方が悪かった。
上司のが悪い。
同僚が悪い。
パートナーが悪い。
子どもが悪い。
はたまた、
政治が悪い。
経済が悪い。
役人が悪い。
世の中が悪い。
自分に迷惑をかける人たちが悪いんだ。
そう思うことは少なくありません。
事実、迷惑な人はあちこちにいるものです。
このような場合、その原因になっている人が心を改めて、私の望むような人物にならなければ、問題は解決しない。そう思うことも少なくないでしょう。
しかし、この考え方ではあなたの苦しさを解決することはできないでしょう。
問題解決の主導権を手放してはいけない
問題の人物が行動を変えなければ、私の問題は解決しない。
そう考えてしまうと、問題を解決するのはわたしではなく、その人物であるということになってしまいます。
そうなると、問題を感じている自分には、なすすべがないということになる。
自分では問題を解決することが出来なくなるのです。
自分の問題を自分で解決できないような考え方になってしまっている。
こういう思考こそが、自分の人生を歩くことが出来ない原因になっているのです。
自分の問題を解決するのは自分である。
問題解決の主導権を握っているのは自分である。
そういう考え方をして初めて、自分の問題を解決する糸口をつかむことが出来るのです。
人から聞いた話ですが、もう亡くなってしまった母親を憎んで、「私が辛い人生を歩かなければいけなくなったのは母親のせいだ。」と言って心を病んでいる人がいるとのこと。
もう亡くなってしまった人に責任を押し付けていたのでは、解決の糸口が見つかるはずがありません。
自分の人生を切り開くのは自分しかいない
結局、自分の人生を歩きたいのであれば、問題解決の鍵を他人に渡してはいけないのです。
自分の人生を切り開くのは、自分しかいない。
そう覚悟をするしかありません。
確かに、世の中にはヒドイ人がいます。
その人に傷つけられて、ダメージを受けることもあります。
その傷から立ち直る過程で、その人に態度を改めてもらいたいと思う気持ちはよくわかります。
しかし、他人を変えることは困難です。
その人が態度を変えることにこだわっていたのでは、問題は解決しません。
他人を変えることは不可能だということを前提にして、じゃあ自分はどう対処すればいいか、ということを考えなければいけないのです。
人のせいにしてはいけいないというのは、「自分のせいだと思え」ということではありません。必要以上に自分を責めても、問題は解決しません。
悪いのは相手かもしれないけれど、問題を解決するのは自分であって、相手ではない。
問題の原因と解決の主導権を分けて考えなければいけない。
そういうことを忘れてはいけないということなのです。
自分の人生なんだから、自分で切り開いていくしかないのです。
その方が、自由になれると思いませんか。