こんにちは!
カウンセラー整体師の渕脇です。
いきなり無理をする人々
ある日突然、運動を始めようとする人たちがいます。
それまで特に運動らしい運動をしてこなかった。
カラダの不調を感じて、何とかしなければいけないと思い、ある日、一念発起して、運動することを決意!
毎日30分のジョギングを自分の日課にしてしまう。
それで続けばよいのですが、これまで運動をしてこなかった体にはかなりの負担です。
2,3日もしないうちに、身体が悲鳴を上げ始めます。
疲労が取れない、ひざや腰が痛い。
そうして、一週間もしないうちに断念。
せっかく運動をしようと思い立ったのに、自分には運動が出来ないんだという間違えた学習をしてしまって、それ以来まったく運動をしようとしなくなった。
整体師をしていると、結構こういう人に遭遇するのですけれど、自分の身体なんだから自分の思うように動かせるだろうと思っている人たちです。
動かせないのは、自分の意識の問題であると。
自分に根気がない。
根性がない。
運動には向かない。
運動をしなければいけないと思っているのだけれど、運動するとまた体調を崩してしまうかもしれない。
そんな風に思うようになるのです。
急激な変化にはついていけない
カラダに限らずココロにも言えることなのですが、環境が急に変わると、ものすごい負担がかかります。
変化する時というのは、負担がかかるものだということをあらかじめ覚悟しておかなければいけません。
ですから、少しずつ慣らしていくことが必要なのです。
たとえば、運動を始めるとすれば、はじめのうちは無理なく出来る事からやるのです。
これまでまったく運動をしてこなかったのなら、まず手始めに、散歩と体操から始めます。
しかも、毎日やる必要はありません。
週に一回でもいいのです。
そこから、歩く距離を増やし、頻度を増やし、スピードを上げていくのです。
この時、疲労が蓄積していくようなら、休みを増やし、ストレッチやマッサージなどのケアをしながら、カラダとの対話を続けていくのです。
カラダにムチを打っていじめるだけでは強くなりません。
いじめているだけでは、壊れるだけで成長してくれません。
これは、甘やかしているのとは違います。
適度な負荷は成長を促し、過度な負荷は壊してしまいます。
ここで焦りは禁物なのです。
これは根性の問題ではないのです。
休ませることで成長する
カラダを鍛える時、負荷をかけ続けると壊れます。
トレーニングの後は、必ず休養が必要です。
休ませて、ダメージを回復させる過程を経ることが、身体の成長につながります。
これは、脳やココロの成長にも同じことがいえると思います。
負荷をかけ、その後しっかりと休ませる。
その繰り返しで、人は成長をしていくのです。
休むのが苦手な日本人
日本人は(こういう括りで論じるのは乱暴ですが)、休むのが苦手な人が多いですね。
休むことは、サボる事。
なにも生み出さない無駄な時間。
そう捉えている人が多いように思います。
この感覚が、ブラック企業を生み、サラリーマンの過労死を生んでいます。
仕事をし続ければ、当然疲労が溜まります。
疲労が溜まれば、生産性が落ちます。
生産性が落ちれば、同じ仕事量をこなすために、余計に時間がかかります。
さらに、長時間労働を強いられる。
こういう悪循環に陥っているということに気が付かなければいけません。
休養は無駄ではない
成長は急には起こらないし、疲労した心身では成長できない。