幸福な国デンマークの凄さに驚いた件-デンマークから学ぶこと①

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こんにちは!
スタイリッシュエイジングクラブ会長の渕脇です。

ハッキリ言って昨日の衝撃は強すぎて、まだ、頭の中が混乱している。
その衝撃を、今日はこのブログに書いておこうと思うのだけれど、うまく書ける自信がない。

何がそんなに衝撃的だったのかと言えば、デンマークである。

デンマークについて学んできた

昨日は、六本木で行われたとあるイベントに参加した。

タイトルは、
サスティナブル・ソーシャルデザイン対談
『デンマーク・ロラン島から学ぶ!持続可能な社会の創り方』

対談するのは、宮城大学事業構想学部長兼事業構想学研究科長で、ガイア都市創造塾塾長の風見正三氏と、デンマーク・ロラン島在住のジャーナリスト、ニールセン北村朋子氏。

風見正三氏のプロフィール

ニールセン北村朋子氏のプロフィール

「サスティナブル」というのは、「持続可能な」という意味で、自然との共生を実現して行こうということ。

サスティナブルという言葉は知らなかったけれども、日本では東日本大震災で福島第一原発が事故を起こして以来、持続可能な再生可能エネルギーに関心が集まっていることをはじめ、自然との共生をどのようにして図っていくか、という問題についても、興味を持つ人が増えていると思う。

この、「サスティナブル」ということを、国全体として意識ているのがデンマークで、ロラン島は何もない田舎であるのに対して、大都市である首都コペンハーゲンとロラン島の関係性などは、地方の過疎化と都市部との格差に悩む日本にとっては、とてもいいお手本になるんだ、というのがこの対談の目指すところなんだと思った。

このベントに参加した理由

そもそも、どうしてこのイベントに参加することになったかというと、私が昨年より参加している「一般社団法人 働く心を大切にする経営協会」が、「幸福度経営」という、従業員の幸福度を軸とした経営を推し進めているのと関係がある。

この協会が目指している最終的な目標は、「日本を世界一幸福な国にする」ということ。
そのためには、働く人たちが幸福でなければならない。
そいう想いを持って活動していることに関係がある。

デンマークと言えば、世界幸福度ランキングで常に上位に位置する、世界で最も幸福度の高い国の一つ。
幸福度の高い国というのは、いったいどういう国なのか。
その秘密を、すでに幸福度の高い国をお手本にしようということで、デンマークをはじめとする北欧の国々に興味を持っているために、この対談に参加したというわけだ。

私としても、カウンセラーとして日々、メンタルを病んだ人たちの話を聴いていると、やはりこの国の社会は何かがおかしいと感じている。
戦後の荒廃からがむしゃらに走ってきた社会の歪みが、人々の心を蝕んでいるように思えてならない。

世界一幸福な国というのはどういう国なのか。
私自身の興味もあって、このベントに参加したのだ。

デンマークは実に奥深い国だった

冒頭に書いたように、本当に衝撃を受けた。
日本はもっともっと、真剣に国づくりをしなければならないと思った。

デンマークというと、高福祉国家というイメージが強い。
高福祉だけれど、高負担で、それはそれでどうなの?
というふうに思っていた。
逆に言うと、それ位しか知らなかった。

その程度の認識で、例えば国の規模が違うから日本にはまねできないという論調があったりするのだけれど、いやいや、もっと深いよ。
それだけじゃないよ。
きっと、知れば知るほどもっともっと根の深い問題があるんだろうと思った。

昨日のイベントで印象に残ったこと

昨日のイベントで印象に残ったことが沢山あり過ぎるので、箇条書きにしてまとめてみる。

  • 義務教育は「自由の本質を学ぶ教育」。
  • 自己肯定感と社会参加と国家への信頼と責任を育む。
  • デンマークの世界における位置づけを理解して、いろいろな国々の意見を調整するファシリテーターを育てる、という理念で英語教育を行っている。
  • 森の幼稚園などを通じて、自然の中で生きていく、自然と共生していくことを小さなころから教えている。
  • 民主主義が導入されて200年が経過し、成熟している。
  • 各政党と国民との話し合いが頻繁にもたれ、デンマークらしさとは何か、デンマークの向かうべき将来像について国内のコンセンサスが得られている。
  • 国教はキリスト教だが、北欧神話やバイキングの宗教観が息づいていて、自然を崇拝している。→日本に似ている。
  • 大都市はそれ単独では成り立たず、食糧やエネルギー、労働力などを地方に依存している。大都市は地方の協力なしには成り立たず、大都市と地方は対等の関係であるという考え方。
  • ロラン島では風力発電が盛んで、電力自給率が800%。コペンハーゲンとエネルギー供給について契約関係にある。
  • 風が資源という考え方。
  • 風力発電で発電された電気を使ってメタンガスを生成し、保存可能なエネルギーに変換する研究が進んでいる。
  • 農家が風力発電機を設置して、電力を売ることで利益を生み、それが農業を持続させることに役立っている。

どうですか、これ。
たった2時間のイベントで、これだけの話を聴くことができたわけです。
ハッキリ言って、このブログ記事一本ではまとめきれないぐらい話題満載でした。

なので、今後、何本かに分けてデンマークの話をブログに書いていこうと思います。

日本と自分の情けなさが浮き彫りになった

昨日のイベントが終わって、率直な感想は、

デンマーク凄い!
それに比べて日本は情けないな~。

ということ。
その後、ちょっと呆然としてしまって。

というのは、学ぶべきところはどんどん学んだほうが良いけど、余りにも学ぶべきところが多すぎて、どこから手を付けて行けばいいのか。
それから、こんなちっぽけな自分になりができるのか、全く見当がつかなかったから。

でも、気を取り直して、一気に変えていくことはできないんだから、せめて、昨日のイベントで学んだことを、このブログを読んでくれている人にシェアをすることから始めないと、と思って、いつもよりも考えながら書いています。

(いつも考えて書いていないのか!という突込みは勘弁してね)

言い古された言葉かもしれないけど、もっと他の国から学ぶことは沢山あるよね。
やらなければいけないことは沢山ある。

多くの人がデンマークに興味を持ってもらえるといいなあ。
そんな風に思います。

これからも、デンマークについて書いていきます。
こうご期待!