こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。
なにごとにもちょうど良いところがある
私は仕事がら、人々の健康という観点からものを考えることが多いのですが、いつも思うのは、どんなことにもちょうど良いというところがあるということです。
しかし、人の思考は、ちょうど良いなどという曖昧なことを考えるのが苦手なようで、どうしても極端に考えがちです。
極端に考えたほうが理解しやすいからです。
科学的な実験などでも、曖昧さを極力排除することで理解を深めようとします。
沢山のファクターが実験結果に影響してしまうことを防ぐために、問題を単純化する必要があるからです。
曖昧さというのが、物事を解りにくくするのです。
これは仕方がない事なのかもしれませんが、現実は曖昧さを多分に含んでいるものです。
私たちは、現実の世界に生きています。
実験室で生活をしているわけではありません。
多くのファクターが複雑に絡み合った世界に生きているのです。
ですから、すべてを単純化して、極端な結論を導き出すのは危険なのです。
極端な思考の人々
無理をしている人に対して、
「無理するのはよくないですよ。」
というと、
「怠けてばかりもいられないでしょう。」
と反論されることがあります。
真面目すぎる人に、
「もう少しいい加減でもいいのでは?」
というと、
「そんなことを言っていると、何もかもがいい加減になってしまいます。」
という人がいます。
「社内の人間関係を良くしよう。」
というと、
「仲良しクラブでいいのか。」
と反論をされたこともあります。
そういう極端な話ではないのです。
0か1か。
というデジタル的な思考ではなくて、
0と1の間のどこかに答えがある。
という、アナログ的な思考をしましょうということです。
現実はアナログの世界です。
それを単純化するために、デジタル的な思考があるのです。
私たちは現実の世界に生きています。
現実の世界は、常に曖昧さを内包しているのです。
ちょうどよいところを探る
いい加減、いい塩梅、ちょうどいい。
そういうところを探るには、常に結果をフィードバックして微調整を繰り返すことが大切です。
二足歩行をしている私たちが倒れることなく立っていられるのは、常にフィードバックをして微調整をしているからです。
自分の持っている感覚を総動員して、自分の身体の傾きや重心のズレを感知して、その修正を常に行っているので立っていられるわけです。
何らかの原因で、フィードバックに狂いが生じると、たちまち倒れてしまいます。
めまいというは、こういうことです。
ちょうどよいことろを目指すには、フィードバックが必要なのです。
身体のサインを見逃さない
健康について言えば、このフィードバックは身体が発するサインです。
自分の体調に敏感になる事。
どこかが痛い。
疲れている。
気分が乗らない。
そういうサインを常に身体は発しているのです。
しかし、忙しい現代人はこれを無視しています。
真面目な人もこれを無視しがちです。
身体のサインに従うことを、甘えているとか、怠けているととらえてしまうのです。
無視してしまうことと、きちんと受け取って修正すること。
どちらがより健康的で、幸せで、自分の持てる能力を発揮できるのか。
そういう風に考えてみてください。
答えは明白だと思います。
身体のサインに従う
さて、あなたはカラダのサインに従っていますか?
それとも、無視して、身体にムチ打って突っ走っていますか?
健康的で、豊かな人生を歩きたいと願うならば、身体のサインに従って、自分を大切にしてください。
あなたの身体が動かなくなれば、仕事も、やりたいことは出来なくなるのは明白です。
あなたは死ぬまで、その身体を使い続けなければいけないのです。
部品を交換したり、買い替えたりできないのです。
身体のサインをきちんと受け取って、それに従うこと。
そうして、曖昧でわかりにくい、ちょうどいい所を常に意識すること。
これが、健康を手に入れて豊かな人生を歩くための、最も基本的な姿勢なのです。
あなたの身体は、今、どんなサインを出していますか?
身体の声に耳を貸してくださいね。