
専門の話も書こう
僕が、整体およびトレーナーの業界に身を置いてから、かれこれ19年になろうとしている。
そのうち、12年間ほど、整体の専門学校で講師もしていた。
この講師時代が、僕をものすごく成長させてくれた。
人に何かを教える、という行為は、自分自身を成長させてくれる。
いい加減なことを教えるわけにはいかない。
なので、情報収集をものすごくやったし、教えるたびに自分の記憶に刻まれていった。
にもかかわらず、このブログには僕の専門の話はほとんど出てこない。
8割がたは専門の話でもいいのにね。
そんなわけで、これからはそういう話もぼちぼち書いていこうと思う。
デスクワークは身体に悪い
僕の整体院にはいろいろな人がやってくるけど、やっぱり多いのは、デスクワークの人。
朝から晩まで、パソコンの前に座って、一日中ほとんど立つことが無い。
などという人も多い。
こういう人は、首から肩、背中、腰、それから足もパンパンになっている。
身体を使う仕事ではないのに、なぜから体中が悲鳴を上げているのだ。
これは一体どういうことなのだろう。
筋肉は心臓と同じ役割を担っている
この秘密は、静脈とリンパ管にある。
心臓と動脈は筋肉で出来ていて、自ら動くことて血液を運んでいる。
ところが、静脈とリンパ管には筋肉はない。
つまり、自ら動くことは無い。
筋肉がない代わりに、逆止弁がついている。
この逆止弁があるから、内部の液体が一定方向へ流れる仕組みになっている。
そして、この流れを起こしているのが筋肉なのだ。
筋肉が収縮して太くなると(すなわち関節が動くと)、静脈及びリンパ管を圧迫して内部の液体に足して圧力をかける。
それが動力となって、血液とリンパ液が心臓方向へ動くようになっているのだ。
この流れによって、筋肉内で生成された老廃物が排除される。
つまり、筋肉が太くなったり細くなったりを繰り返すことで(身体を動かすことで)、老廃物を除去しているのだ。
これはどういうことかというと、骨格筋が循環器の動力源となっている。
すなわち、心臓と同じ役割を担っているということなのだ。
同一姿勢が一番つらい
これは、人間の身体は、動くことが前提の作りになっているということだ。
僕は、このことを知ってから、人間が動物であるということを実感した。
ということは、筋肉にとって一番つらいのは、力んでいるけれど動いていない問う状況が長く続くことだとわかる。
力んでいる。
すなわち筋肉は疲労してくる。
でも、老廃物は除去されない。
これほど酷な状況があるだろうか?
すなわち、同一姿勢を長時間続けるということが、人間にとっては一番つらい事なのだ。
動かなくて済む世の中を作ってきた
テクノロジーが発達して、人間は動かなくて済むようになった。
そういう世の中を、作り上げてきた。
しかし、皮肉なことに、そのおかげで別の問題を抱えるようになったのだ。
その昔は、過酷な肉体労働に悩まされた。
しかし現代では、運動不足に悩まされている。
その問題を解消するために、お金を払ってせっせとスポーツクラブに通っている。
なんだか、滑稽な話だと思うは僕だけだろうか?
おそらくどこかに、ちょうど良い頃があったはずなのだ。
でも、それを通り越してしまった。
何事にも、ちょうど良いところ、いい塩梅のところがあるのだ。
こまめに身体を動かそう
人間の身体は、動くことが前提の作りになっている。
このことを覚えておいてほしい。
デスクワークの人は、なるべく身体を動かしてほしい。
それも、こまめに動かすことが大切だ。
一時間に一回は席を立ち、歩いたり軽めの体操をすることをお勧めする。
それをやるだけで、全身の血流が回復し、仕事の効率も上がるはずである。
人間の身体は、動くことが前提の作りになっている。
そのことを忘れないでね。