こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。
寝ているだけでは治らない
私はかつてうつ病で苦しんで、それを克服してきた経験があります。
その経験を生かして、うつ病から立ちなり、社会復帰を果たそうとしている人たちのお手伝いをさせていただいています。
今現在の医療の在り方だと、「具合が悪ければ回復するまで薬を飲んで寝ていなさい。」ということになるのですが、その方の状態によっては、それでは回復が見込めない方もたくさんいます。
私もそうだったのですが、うつ病になってエネルギーが低下すると、何もしたくなくなります。さらに、寝ていなさいと言われるので、朝から晩まで寝ている生活を続けます。
するとどうなるか。
体力は落ちる、筋力は落ちる、体重は増える。
一日中家にいると、気が滅入る。
どんどん、外に出るのが億劫になる。
これはもう、悪循環にしかなりません。
身体の健康を底上げする
最悪のどん底の時期は脱したような気がする。
最悪のころのような苦しさや焦りは感じなくなった。
でも、なかなか、病気になる前のように元気にならない。
すぐに疲れるし、何もやる気がしない時もある。
何かをやろうというエネルギーが湧いてこない。
だからと言って、このまま寝ていてもよくなるような気がしない。
このままでいいのだろうか。
そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。
私は、そんな方に対して、「うつ病を治す」と考えるのをやめて、「身体全体の健康を底上げする」という意識に変えてみてはいかがでしょうか。と提案しています。
療養生活の中で低下した体力を回復させたり、体重を落としたり、刺激から遠ざかっていた精神に刺激を入れてみたり、そういうことが必要な段階というのがあるのです。
元気を取り戻すためのリハビリ
ちょっと想像してみてください。
たとえ精神をやられていない人でも、一日中家にいてゴロゴロしている生活を続けていたら、2,3日もしないうちに、身体はだるくなるし、夜は眠れなくなるし、朝起きるのがおっくうになるし、何もしたくなくなるのではないでしょうか。
薬を飲んで寝ていなさい。
おとなしく、療養していなさい。
無理なことはしてはいけません。
などと言われていたら、元気になることなんて望めないと思いませんか。
元気な自分を取り戻すためにはリハビリが必要なのです。
もちろん、リハビリは難しいです。
少しずつ、低下した体力を取り戻していかなければなりません。
一気に元に戻そうとしても、逆効果になることあります。
だからと言って、寝てばかりいてもダメなのです。
身体の健康がダメになっていたのでは、心のエネルギーが湧いてくることはありません。
身体の健康は、心のエネルギーの源になっているのです。
ですから、身体の健康を回復させるためのリハビリが重要なのです。
健康な身体を作ろう
病気を治すのではなく、健康な身体を作る。
そういう意識をもつことが大切だと私は思います。
なかなかうつ病を克服できずにいる人の中には、単純に体力が低下しているという方もいるのではないかと思います。
もしそうだとしたら、薬を飲んで寝ていても治ることはないでしょう。
カラダから元気になる。
そのことを考えてみる必要があると思います。