子どもの頃に、「あゝ野麦峠」という映画を見ました。
明治時代、日本を支えていたのは製糸産業でした。
それを支えていたのが、10代から20代の若い女工たち。
1日13~14時間の労働。
劣悪な環境。
そんな環境で病にかかり、亡くなる人も多かったというお話です。
野麦峠について分かりやすいページがありました。
子ども心に、とても悲惨な時代だったんだなあ、という印象を持ちました。
私はいい時代に生まれてよかった。
そう思ったように思います。
しかし、現代も似たようなことが起こっているのです。
現代も続く女工哀史?
私が経営するあおぞら整体院にも、多くの疲れ果てた人がやってきます。
私も院長をお願いしている三縄先生も産業カウンセラーなので、メンタルに強い整体院を売りにしています。
そういう整体院なので、うつや不眠、自律神経の問題で悩んでいる方がやってきます。
そのクライアントの中には、まるで「現代の女工哀史か?」と思うような働き方をしている人が少なくありません。
一日、12時間~15時間ぐらい会社にいて、睡眠時間は3~5時間。
こんな生活をしているという人が、一人や二人ではないのです。
もうこれは、いつ病気になってもおかしくないレベルです。
いやいや、それどころか、突然死をしてもおかしくない。
非常に危険なレベルです。
ハッキリ言って、人間の生活とは思えない。
日本国憲法第25条では、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」としています。
でも、これは「健康で文化的な生活」とは程遠いものになっています。
こういう人々の犠牲の上に成り立っている会社やこの国の経済っていったい何なんだろうか、と考えてしまいます。
自分を守ろう!
まずは、自分で自分を守ることを考えてほしいです。
女工哀史の時代とは、明らかに時代背景が違います。
現代は選択肢が沢山あります。
現代は、自分が自分を守ろうすれば、守ることができます。
そのことを忘れないでほしいのです。
結局、自分でそういう生活に追い込んでいる、ということを忘れないでほしいのです。
会社のせいや、周りのせい、国の制度のせいにしないで、主体的に自分の働き方を考えてほしいのです。
病気になったり、突然死をしたりすれば、自分も悔しいですし、家族に迷惑をかけてしまいます。
それでは、何のために身を粉にして働いているのかわかりません。
今も昔も変わらない日本
結局、今も昔も、産業界の思想は変わっていないのかもしれません。
利益のために、従業員を酷使して、使い物にならなければすぐに切り捨てる。
従業員一人一人の人生なんて、利益の前には霞んでしまうのかもしれません。
もちろん、従業員の幸せを真剣に考えているすばらしい経営者はたくさんいらっしゃいます。
そういう経営者を一人でも増えれば、この国ももっと住みやすくなると思うのです。
もちろん、それはとても大変なことだと思いますが、そういう活動を続けていきたいですね。
渕脇の施術を受ける
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