こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です!
うつ病をはじめ、精神疾患で困っている人って多いよね。
かくいう僕も、20年前にうつ状態に陥って、「ああ、もう治ったのかもしれない」という感覚になるまで12,3年かかった経験がある。
僕の中では、「失われた10年」という感じなんだけれど、その経験があるから今こうして、整体師や産業カウンセラーとして仕事ができている。
だから、決して無駄な時間ではなかったんだ。
うつは治る
医学的には、うつは治らないとされている。
だから、医師は「治癒」という言葉を使わずに「寛解(かんかい)」という聞きなれない言葉を使う。
寛解というのは、一見治っているように見えるけれども、一時的に安定してるだけで、いつでも悪化する可能性があるという状態を指す。
でも、この仕事をしていると、「うつが治った」という人に沢山出会う。
もちろん、診断上ではみなさん「寛解」なのかもしれないけれど。
これはあくまでも僕個人の意見にすぎないけれど、うつは「治る」と思っている。
「治る」というよりも、そもそも精神疾患ってなんだろう、本当にそれは病気なんだろうか?
治るってどういう事?
病気っていったい何?
そんなことを考えてしまう。
身体の正常な反応
ストレスに長期間にわたってさらされ続けると身体にどんな変化が起こるかというのは、カナダの生理学者ハンス・セリエがすでに80年ほど前に明らかにしている。
精神疾患というのは、長期的なストレスに対する身体の正常な反応なのではないかと思うんだよね。
つまり、何が言いたいかというと、「身体は正常に反応している。」ということ。
自分を守るために、ストレスから身を守ろうとしている。
僕はそう考えている。
それって、病気っていうのだろうか?
正常な状態なのではないか?
そんなことを考えてしまうのだ。
最も重要なのはストレスを断つこと
精神疾患がストレスに対する身体の正常な反応とするならば、この状態から抜け出すには、ストレスを断つしか方法がない。
ストレスには、例えば長時間労働などの物理的なストレスもあれば、自分を責めたり、将来の不安だったり、モノの受け止め方など、本人の思考に起因する精神的なストレスがある。
同じような環境に置かれても、本人の考え方一つで、ストレスが増幅されたり、無用なストレスを生み出していることがあるので、それを他人が何らかの方法を用いて計測することは困難だよね。
そこが、この病の最も難しいところなんだ。
それを定量的に測る方法がないので、医師がもっとも困るのはそこだし、「はい、あなた治りましたよ。治癒証明出しますね。」とは言うのが難しい所なんだと思う。
そして、本人のものの受け止め方とか、考え方って、なかなか変わらないし、それこそ、医師を含めて他人が変えていくなんてことは不可能なので、そこが変わらない限り、再発の危険性が高い状態は変わらない。
そういう意味で「寛解」という言葉を使わざるを得ないという事情も良くわかる。
時間がかかる
私自身も、いつうつ病が治ったのか、はっきりしたことはわかならない。
うつ状態に陥ってから12,3年経った頃に、
「そういえば2年程前から、何となく元気なような気がするし、何か新しいことがしたいという欲求が内側から湧いてくるような感覚があるような気がするなあ。」
という感じだった。
だからね、すごく時間がかかることもあるわけ。
そう考えると、「この病気は治らないのかもしれない。」
と思っても不思議ではないよね。
自然治癒力を信じるしかない
じゃあ、どうすればいいのかというと、自然治癒力を信じるしかない。
言い換えれば、自分の生命力を信じるということ。
まずは、ストレスのもとを断つ。
ストレスフルな環境から抜け出す。
ストレスフルなものの考え方をやめる。
そして、健康的な生活を続け、生かされていることに感謝し、目の前にある幸せを感じ、自分の自然治癒力を強化していくことに努めるしかない。
適度な運動、バランスの取れた食事、睡眠や規則正しい生活を含めた休養をしっかりとる。
そして、生きる喜びをかみしめる。
それを続けていくことでしか、この病を克服することはできない。
僕は、そのお手伝いをしていきたいと思っている。
僕に出来ることは、カウンセラーとしてモノの見方や考え方を変えるお手伝いと、整体師として身体を整えること。
でも、これはあくまでもお手伝いにすぎない。
やはり、本人が主体的にこれに取り組む必要がある。
誰かに任せていてはダメ。
自分の人生なんだから、自分で何とかしようとしなければダメなんだ。
結論
うつ病をはじめとする精神疾患は、「今の生き方は辛すぎるから変えてほしい」というカラダからのサインだと、僕は思う。
だから、生き方を見直すしかない。
そして、それができるのは、本人以外にはいないのだ。
もちろん、いろんな人のサポートを受けることはできる
でも、最後は自分。
キーマンは自分なんだということ。
自分が主体的に治そうとすること。
それが、最も大切なことなんだ。