人間の身体に興味を持った
僕は、大学4年生の時に、トライアスロンという競技に興味を持つようになり、同時に、人間の身体の奥深さに興味を持った。
しかし、大学ではすでに違う分野を学んでいたので、人体に関する興味はあくまでも趣味だった。
しかし、大学院を出て企業に就職すると、とある疑問を持つようになった。
僕はトライアスロンのために体調管理に気をつけているけれど、多くの人はほとんど気にしていないということ。
僕にはそれが不思議でならなかった。
どうしてみんな、もっと自分の体調管理に気をつけないんだろうか?
うつ病になって一つの決心をする
そんな僕がうつ病になってしまった。
明らかにキャパシティーをオーバーするとわかっていて、一度は断った仕事を断り切れずに受けてしまったからだ。
これは、あくまでの社内の問題だった。
マネジメントの問題だったのに、僕が被ることになったのだ。
うつ病になっていろいろ考えた。
自分に自信がない事もわかったし、この会社は自分の居場所ではないことも良く分かった。
だから僕は、会社を辞める決意をした。
そして、大学時代からのもう一つのテーマである、「健康」について学ぼうと思った。
それで、整体を習うことにしたのだ。
もともと人間に興味を持っていた
僕は、この時に気がついたことがある。
僕は音楽が好きだったんだ。
でも、音楽の才能があるとは思っていなかった。
だから、音楽にたずさわれないかと考えた。
そして、音響工学を学びたいと思ったのだ。
でも、音楽が好きなんじゃなくて、人間に興味があったんだ、ということを思い出した。
そもそも、音楽に興味を持ったのは、人はなぜ音楽をきくと心を揺さぶられるんだろうか、考えたからだ。
そもそも、僕は音楽よりも、人間のほうに興味があったんだ。
うつ病で苦しむ中で、僕はそのことに気がついたんだ。
ああ、そうか、あそこからすでに間違えていたのかと。
だから、人間全般を学ぼうと思った。
そして、手始めに、大学時代から興味があった「身体」から学んでいこうと思い、整体とトレーニングを勉強することにした。
人間を知るには心理は避けて通れない
しかし、人間を知るには、やはり心理を学ぶ必要がある。
そこは避けて通れないし、うつ病になった経験から、自分としてもとても興味を持っている分野だった。
しかし、心理学を独学で学ぶのは大変だった。
何度も挫折した。
しかし、決定的だったのは、メンタルの問題を抱えているクライアントに対して、どのように接すればいいのかが良くわからないという問題だった。
整体師をやっていると、メンタルを病む人が来る。
そういう人に、どうにかして気持ちも楽になってもらいたい。
しかし一方で、あまり深入りすると、自分も引きずり込まれるのではないか。
また、あのうつ病の時にのようなことにならないか。
という怖さがあった。
そんなことを悶々と考えながら、月日だけが流れていった。
しかし、このままいつまでも悶々と考えていてもらちが明かない。
意を決して、カウンセリングを学びに行ったのだ。
カウンセリングは技術なので、とにかくやってみるしかなかったのだ。
本で学んでも何も取得することはできない。
自分の幅が広がった
カウンセリングを学んだおかげで、私の幅はものすごく広がった。
もう整体師ではないと思った。
カウンセリングと整体の技術を併せ持つ者になった。
さらに僕は、トレーナーとしての技術も持っていることも思い出した。
そして、いまは栄養学を勉強している。
整体、メンタル、トレーニング、栄養。
ありとあらゆる方面から、人間の健康を扱うことができるようになる。
これが、今僕が目指している方向。
ある一つの側面だけではなく、すべての面から人間の健康をとらえることができるようになりたい。
それが僕の望み。
あらゆる方向から健康を考えたい
一般的には、ある分野のスペシャリストを有難がる風潮があるけれど、それだけでいいのだろうかと思う。
もっと、オールマイティにいろいろな角度からものを見ることができる人が重宝されてもいいのではないか。
そういう人には、スペシャリストには見えないものが見えている。
僕には、そう思えてならないのだ。
だから僕は、健康の専門家になりたい。
あらゆる角度から、人間の健康を考えることができる人になりたいのだ。