こんにちは!
カウンセラー整体師の渕脇です。
5大疾病
厚生労働省は、限られた医療資源を有効に活用するために、患者数の多い疾病を五つ指定して、都道府県に対して特に力を入れるように指示しています。
この五つの疾病を五大疾病と呼び、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患の五つを指定しています。
どの病気も、命にかかわる重大な疾病であり、患者数も多く、日本人の死因の上位を占めていて、患者の生活の質を著しく既存するという点で共通しています。
さらに、これらはすべて、生活習慣病であるという点でも共通しています。
生活習慣病であるということは、裏返せば、生活習慣を改めることで予防が可能であるということです。
もちろん、100%防ぐことが出来るかと言えば、そうではないかもしれませんが、少なくとも、罹患する可能性を減らすことはできるということです。
うつ病は心の風邪ではない
「うつ病はこころの風邪」であり、だれでもかかる可能性があるというイメージがあります。
風邪というのは、流行性のいわゆる伝染病の一種です。
どんなに気を付けていても、どこからともなく菌やウィルスがやってきて、罹患してしまうというイメージがあります。
もちろん風邪にも予防方法はあるのですが、伝染病というのはこちらがいくら気を付けていても、不可抗力で防ぎきれないというイメージがありますね。
うつ病は心の風邪、というのは、そういうイメージを持ってしまうという点で、このたとえはちょっと違うような気がします。
そもそも、「うつ病は心の風邪」というのは、1999年に日本で発売が認められた、SSRI(セロトニン再取り込み阻害剤)という抗うつ薬を売り出すために大々的にキャンペーンを繰り広げた際のキャッチコピーです。
このキャンペーンはある意味大成功を収めて、その後うつ病患者は増加の一途をたどり、SSRIはよく売れましたし、今も売れ続けています。
その当時は、うつ病になったとは人に言えないような病気でした。
人に言えずに、病院にも行けずに一人で苦しむという人が多かった。
それを、うつ病は風邪のようなものだから、誰にでもなる可能性はあるし、病院に行ってSSRIをもらって服用すれば、すぐに治りますよ。
というメッセージを込めたキャッチコピーだったわけです。
そう意味では、これはキャッチコピーとしては秀逸で、多くの人の記憶に残ることに成功しました。
しかし、私はうつ病を風邪にたとえたのは失敗だったと思っています。
うつ病はある日突然やってくる、なんだか得体のしれない、防ぎようのないものであるという、間違えたイメージを植え付けたような気がします。
防ぎようがないし、さらには治すのには薬しかないというような間違えたイメージを多くの人に植え付けてしまった。
製薬会社のキャンペーンとしては成功でも、社会に対する影響として大変に罪深いキャンペーンだったと思います。
うつ病の予防方法を広めたい
私は、うつ病は風邪ではなくて、心の生活習慣病だと思います。
生活習慣病であるから、他の生活習慣病と同じように、予防することが十分に可能です。
逆に言えば、その生活習慣を変えなければ、薬を飲んでも治らないし、再発を繰り返すということが起こります。
さらに、生活習慣を変えることで、うつ病を治すことも出来るのです。
私はこの事実を、多くの人に広めたいと思っています。
うつ病はある日突然やってくる得体のしれない伝染病ではありません。
生活習慣、心の使い方の癖などで、なるべくしてなる病気です。
そこを改善していくことで、罹患する可能性をぐっと減らすことが出来る。
そして、治療には生活習慣の改善が不可欠です。
他の生活習慣病と、同じ構図なのです。
私は今後、うつ病の予防方法を広めていきたいと思っています。
このブログでも、どんどん発信していきます。
講演会やセミナーもどんどんやりたいと思います。
うつ病で苦しむ人を減らしたい。
うつ病で苦しむ人を減らして、イキイキと暮らしていく人を増やしたい。
そして、明るい社会を作りたいと考えています。
私が夢見るのは、イキイキと、そして心豊かに生活する人が沢山いる社会です。
そういう安心感のある社会にしたいですね。