こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。
原因が一つとは限らない
うつ病の原因は、もちろん一つのことは限りません。
いろいろなことが重なって、たまたまストレスが限度を越した時に、うつ病という結果になるのです。
ですから、原因を一つに絞ることなどは不可能だと考えてください。
いろいろな要因が重なって起こるのですから、
一つ一つは大したことは無い、これくらいなら何とかなる。
そう思ってしまうようなことかもしれないのです。
そういう些細なことの積み重ねが、うつを引き起こすこともあります。
断るのも頼むのも苦手
私は、他人からものを頼まれたときに、断るのが苦手です。
断るのが苦手なので、少々無理をしてでも頼まれごとをしてしまおうとします。
そういう性格なので、反対に、頼むのも苦手です。
断るという行為が苦手なので、何かを頼むと、相手が断りにくくなってストレスを感じてしまうのではないか、と気にしてしまうのです。
ですから、ノーもヘルプも苦手なのです。
でも、こういう些細なことが積み重なっていくと、結構なストレスになります。
もっと、ドライでもいいのではないかと、いつも思いますが、これが中々出来るようになりません。
しかし、私のこういう性格が、私がうつになった原因を作っていたことも事実です。
私にうつを引き起こした案件
私がうつになった直接の原因と考えられるのは、サラリーマン時代に引き受けたある仕事が問題だったと、今でも思っています。
それは曰く付きの案件で、しかも私の知らないところでいつの間にか、私が担当者として客先に伝わっていたのです。
私としては、「聞いてないよ~!」という状態でした。
当時私は、ほかにもいくつかの仕事を抱えていました。
そんな状態でその新しい曰く付きの仕事を引き受ければ、明らかに私のキャパシティーをオーバーしてしまう。
そういう状態であることを伝えて、私にはできないと、一度断ったのです。
ところが、その時点ですでに、こちらの会社のミスで、クライアントの心証を悪くしていたのです。
それを挽回するために、営業が「若い優秀な技術者を一人、専属で担当させます。」と頼み込んで、ようやく取ってきた案件だというのです。
私はそんな話は聞いていなかったし、そのうえ「専属でやらせると言ってあるから、客先には他の仕事はしていないことにしておいてくれ」などと無理なことを言ってくる始末です。
そんな経緯があるので、今更、私が断ることは出来ないと、私の上司にも、営業担当者にも、「何とかしてほしい、渕脇君が引き受けてくれれば何とかなるんだ」と、説得されてしまったのです。
そこで、私は、
「私が何とかすれば事が収まるなら、何とかしますよ。」
と言ってしまったのです。
明らかにキャパシティーオーバーで、しかも実際には他の仕事も抱えているのにもかかわらず、客先には専属でやることにするという、めちゃくちゃな条件を飲んでしまったのです。
私はどうすれば良かったのか
そこから私の苦闘が始まりました。
さらに、私はヘルプを言うのが苦手でした。
うつ状態になって、ギリギリの状態になるまで、ヘルプを言うことが出来ませんでした。
もっと早く、助けを求めていたら、違う結果になったかもしれません。
でも、私には言えなかったのです。
一度引き受けたからには、なんとしても自分の力で成し遂げようとしたのです。
ヘルプを言うことで、評価が下がることを恐れたのかもしれません。
それとも、変な意地というかプライドがあったのかもしれません。
何とか粘ったのですが。。でも、駄目でした。
これ以上状態が悪化すれば、正気を保っていられなくなる。
そこまで追い込まれて初めて、ようやくヘルプを要請したのです。
いま、当時を振り返って反省することは、もっときちんと断るべきだったということ。
あるいは、本当に専属でやらせてもらえる環境を作ってもらえばよかったということ。
そして、もっと早く、助けを求めればよかったということです。
犠牲になってはいけない理由
自分が犠牲になればいい。
そんなことを考えてはいけないのです。
もし、本当に犠牲になって健康を損なってしまったら、取り返しがつきません。
自分の健康もそうですが、組織の信用にもかかわる事です。
最初の段階で、必要な措置をとる。
後になればなるほど、傷口が大きくなります。
問題があるなら、早い段階で手を打ったほうが良いのです。
相手に迷惑がかるからとか、自分が犠牲になればいいとか、そんなことを思っていると、自分だけではなく、もっとたくさんの人に迷惑をかけてしまうことになるかもしれません。
そういう意味でも、断るときにはきちんと断ることが大切なのです。
出来るといって引き受けて、やっぱり出来ませんでした、となるよりはよっぽど良いですよね。
同じ意味で、ヘルプもなるべく早く出すほうが良いのです。
苦手だと言っている場合ではありませんよね。
自分を守るためにも、組織を守るためにも、無理をしてはいけないのです。
健康は自分ためだけのものではない
自分が健康であることが、組織にとっても大切なことであると理解しておいたほうが良いのです。
自分を守ることが、自分の周りの人を守る事につながるのです。
自分が犠牲になればいいということはありません。
だれも犠牲になってはいけないのです。
そのことを意識しておいてください。
あなたが健康を損なうことで、困る人は沢山います。
あなたの身体はあなたのものであって、あなただけのものではありません。
その意味で、犠牲的精神はなにも生まないのです。