問題解決能力を高める

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こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。

割り算

昨日のこと。
珍しく、次男が勉強を教えてほしいと言ってきました。

次男は小学4年生。
聞いてきたのは算数。
どうも彼は、割り算が苦手なのです。
二桁の割り算。
しかも割り切れなくて、余りが出てしまうやつです。

それで、教えていて気が付いたのだけれども、どうも、割り算というのがどういうものなのか、という、本質的なところがイメージできていない様子でした。

学校でやり方は教わっているけれど、いっこうに出来るようにならないのは、その本質がわかっていないことなじゃないかなあ、と気が付きました。

たとえば、197÷24というのがあった場合、「197の中に24が何個あるか。」ということを問われているんだなあ、というイメージがないのです。
やり方をいくら習っても、本質がわかっていないから、応用力がない。
ということは、自分のやり方をあみ出すことが出来ないのです。

本質を理解する

私は、整体師養成学校の講師時代、学生に対して口を酸っぱくして言っていたのは、なぜそうなるかを考えろ!ということでした。

関節をどの方向に動かせばいいのか。
その方向に動かすと何が起こるのか。
そして、それはなぜか。

それがわかっていれば、何を覚えればいいのかがわかります。

どの部分をどのように持って、どの方向に動かせばよいのか、ということを、すべての関節に対して記憶するというのは困難です。
また、記憶というのは曖昧で、忘れてしまってはその手技は使えなくなってしまう。

さらに、臨床においては、クライアントがどんなことを訴えてくるかわからない。
習っていない関節について、不調を訴えるかもしれない。
そうなったときに、本質がわかっていれば応用が利く。

覚えることも少なくて済むし、忘れても思い出せるし、習っていなくても出来る。
応用が利くし、挙句の果てにオリジナルのテクニックをあみ出すことも出来る。

実際に、私はいろいろな手技を組み合わせて、オリジナルのテクニックを数多くあみ出しました。

最初に習ったものを「正しい」とすると、オリジナルテクニックは「正しくない」のかもしれないし、我流かもしれない。

しかし、本質を分かった上でオリジナルをあみ出すことは、工夫であり応用であり、劣化コピーではないと思います。

応用力を身につけ上で大切なのは、本質を理解しているかどうか、ということが大切なのです。

正解にこだわると応用力が付かない

算数のように正解がハッキリしている問題なら良いのですが、それが本当に唯一絶対の正解なのかどうかがよくわからない問題はたくさんあります。
むしろ、正解がはっきりしている問題のほうが珍しいのです。

ところが、正解にこだわる人が多いなあ、というのが私の印象です。
正解にこだわるがあまり、そこから離れることが出来ずに、応用が出来ない。

正解というのは、どこかの誰かが過去にあみ出した解決方法です。
しかし、それが最良の方法であるとは限りません。

物事の本質をとらえて、常に改良を重ねていく。
自分の考え方やこれまでのやり方を疑って、自分にとっては新しい知識ややり方を取り入れて行くという姿勢を忘れないことが大切です。

その際、やみくも取り入れるのではなく、きちんと本質を理解したうえで、自分の頭で考えて納得したうえで改良していく必要があります。

シンプルに考える

本質を理解するには、問題をシンプルにとらえる必要があります。
人間の思考は、複雑なことを考えることは出来ません。

シンプルに考えることによって、本質をとらえることが出来るようになります。

自分が直面している問題を、きちんと整理していき、シンプルにしていくのです。
そうすることで、本質が見えてきます。

問題の本質が見えてくれば、解決方法はすぐに見つかります。

問題をシンプルにして、その本質を見て、自分の頭で考える。

自分の頭で考えるよりも、どこかにあるであろう正解を探したほうが手っ取り早く問題を解決できるように感じますが、そもそもすべての問題に正解があるわけでないで、自分の頭で考えたほうが、問題を解決できるようになります。

問題解決能力を高めるには

問題をシンプルにして、本質をとらえ、思考を柔軟にして自分の頭で考える。
こういう思考をすることが、問題解決能力を高めます。

ただ、誰かのやり方だけを模倣しても、問題を解決できるとは限りませんし、もっといい方法を思いつくチャンスを逃してしまいます。

シンプルに、本質をとらえる。

そういう思考を意識していきたいですね。