おはようございます!
BBトレーナーの渕脇です。
20年間気がつかなった
私がかつてうつ状態に陥ったのは1998年ですから、ちょうど20年前のことになります。
20年が過ぎようとしている今になって、気がついたことが一つあります。
それは、「自分が気がつかないうちに、随分と守りに入っているんだな。」ということ。
13年後に走り始めた
2011年の震災の年の暮れに、お遊びで参加した駅伝大会をきっかけに、もっとちゃんと走ろうと決めてからランニングを再開しました。
うつ状態に陥ってから13年後のことです。
それまでは、とてもじゃないけど、走ろうという気持ちにはなれなかったのです。
まだまだ、自分にそれだけのエネルギーが無かったんだと思います。
また走り出そうか、という気になったということは、このころから少し、自分の中にエネルギーが湧いてきなあ、ということを感じてたような気がします。
走り始めてから、自分の中にエネルギーが湧いてくるのを感じられるようになってきて、このままずっと、小さな整体院の院長先生で終わるのは嫌だなあと思い始めました。
もっと外に出たい。
自分の経験をもっと活かしたい。
そういう思いが強くなってきました。
17年後に動き始めた
それで、2015年に産業カウンセラー養成講座を受講することにしました。
これをきっかけにして、積極的に外に出るようになりました。
2016年からは、徳本昌大さんにコーチングを受けるようになりました。
この頃はまだ、自分が何をしたいのか、はっきりとした答えを持っていませんでした。
ですから、そこを模索するところからコーチングセッションは始まりました。
そして、昨年2017年、働く人たちの心身のコンディショニングをやろうと決めました。
7月には株式会社BBコンディショニングを作ったのです。
守りに入っていると気がついた
しかし、ここからなぜか身体が動かない。
作ったのはいいけれど、動きが遅い。
やっぱり何か、自分の中に引っ掛かりがあったし、吹っ切れないものを感じていました。
それで、いろいろと模索しているうちに、ようやく気がつきました。
守りに入っているんだなあ、ということに。
うつ状態に陥ってから、もう二度とあんな思いはしたくないと思うようになって、気がつかないうちに守りに入っていたのです。
他人から攻撃をされないように、無駄な摩擦を起こさないように、自分の主張はせず、反論はせず、いわゆる常識的な人間であろうとする気持ちが常に働いていたことに気がつきました。
目立たなければいけない
私がやろうとしていることは、これまで誰もやったことがない事です。
整体とカウンセリングを融合させて、それを働く人たちに届けるというサービスです。
こういうことを始めるには、声を大きくしなければいけない。
目立たなければいけない。
もっと言うと、あいつ変なことを始めたぞ。
変なやつだなあ。
面白いやつだなあ。
そんな風に思われるようにならなければいけないのに、常識的でおとなしく、主張をせず、目立たず、摩擦を避けようとするようなメンタリティーでうまく行くはずがない。
私にも目立っていた時期があったはずなのに
しかし、振り返ってみて、大学時代や会社員時代、私はおとなしく目立たない人間だったのかというと、決してそうではないはず。
どちらかというと目立っていたんだ、ということを最近になって思い出しました。
じゃあ、いつからこんな目立たない人間になったのか、というと、やっぱりあのうつ体験じゃないかなあ、と思い至ったのです。
うつ状態に陥ってから、どうしても自分を守る必要がありました。
やはり、自分に対しての自信を失い、傷つきやすくなっていたんだと思うのです。
さらに、エネルギーも枯渇していたのです。
20年間もそういう状態にあったのだから、それが普通になってしまったとしてもおかしくはありません。
最近は、それが本当の自分なんだ、という感覚すらありました。
セルフイメージがそうなってしまっていたのです。
でも、昔は違ったんだよなあ、ということを、徐々に思い出してきたのです。
もちろん、人間は多面性を持っているので、この20年間の常識的で目立たない自分も、たしかに自分の一面なのですけれど、うつ状態以前は、もっとフットワークが軽く、目立ちたがり屋で、自己主張の強い自分がいたような気がするのです。
その自分がどこかに行ってしまったのです。
忘れていたのか、封印していたのかわかりません。
でも、そのことに気がついたのです。
封印を解いて解放しよう
そして、気がついたからには、そいつを解放してやろうと思うのです。
もともと自分の中にあるものなので、ちょっとしたことで解放できるのではないかと考えています。
それにしても、20年間も封印していて、それに気がつかなかったとは我ながら驚きです。
うつというのは本当に怖いです。
ようやく封印が解ける日が来た。
20年間も閉じ込めたまま、忘れてしまっていてごめんなさい。
もう自由にしていいんだよ。
そう、自分に声をかけてあげたいです。