身体は酒を拒否している
「酒は百薬の長」というけれど、これは呑兵衛の言い訳だと思うなあ。
僕は整体師になってから、身体の声をよく聴くようにしている。
身体がどう反応するかによって、身体が喜んでいるかどうかがわかる。
その身体の声によれば、酒は明らかにダメ。
身体は酒を歓迎していない。
それは翌日に顕著に表れる。
身体はだるくなる、お腹は下す、頭が痛くなったり、ひどい時には吐き気もする、そして気分は最悪である。
これは、身体にとって、酒が毒であることを示している。
そう、酒は間違いなく毒である。
飲酒のメリット
しかし、全くメリットが無いのかというとそんなこともないと思っている。
それは、メンタルに対する影響だ。
酒が好きな人は、なぜ酒を飲むのかと言えば、緊張が和らぐからだ。
平たく言うと、ストレス解消によい。
それから、いい意味でタガが外れるので、自分の本音が出やすくなる。
そうすると、誰かとより親密になろうとするときには、お酒の力を借りることでより深い話ができるようになる。
この辺りは、お酒を飲むメリットだと考えられる。
お酒じゃなくちゃダメのか?
しかしだ。
例えば、ストレス解消について言えば、他にもストレス解消の方法はいくらでもあるはずだ。
何も、毒を食らってまで、飲酒という方法をとる必要はないよね。
風呂に入る、整体を受ける、軽い運動をする、いい音楽を聴く、アロマを楽しむ、ハーブティー、ヨガ、瞑想、カウンセリングを受けるなど、ストレス解消に効果があって、しかも体にも良い方法はいくらでもある。
何も、わざわざ、毒を食らう必要はない。
さらに、人と親密になるというけれど、タガが外れ過ぎてトラブルに発展する危険性も高い。
やっぱり、人間関係の距離感ってとても大切で、酒に酔って余計な一言を言ってしまうというリスクも考えると、酒の力を借りなくても親密な会話ができるようになる方がよっぽど良い。
酒は合法ドラッグ
身体に悪いがいい気分になる。
と言えば、これはもうドラッグ、麻薬である。
法律には引っ掛からない、合法だけれども。
その毒性も、依存性も、その危険性も、まさにドラッグそのものだと思う。
もし、飲まないで済むなら、飲まないほうが良い。
飲むメリットはないと言っていい。
もし、それでも飲むなら、自分の身体を傷めていることと、様々なトラブルの引き金になることを理解しつつ、上手に飲むしかない。
酒は飲んでも飲まれるな。
とよく言われるのは、その辺の付き合い方が難しいということを示している。
僕の飲み方
じゃあ、お前は飲まないのか、と言われると、いやいや、結構酒が好きだったりする。
特に、お酒を覚えたての頃は、本当によく飲んでいた。
しかも、ヘベレケになるまで飲まないと気が済まなかった。
でも、トライアスロンというスポーツにはまってからはあまり飲まなくなった。
理由は、飲むとトレーニングがきつくなるからだ。
明らかに、パフォーマンスに影響が出る。
それが嫌で飲まなくなった。
今では、家で飲むことはほとんどない。
外で誰かと一緒だと飲むことがある。
しかし、翌日に残るのが嫌なときは、飲み屋に行ってもアルコールを飲まないこともある。
アルコールを飲まなくても、飲み会を楽しむことができることを知ってからは、そういう事も多くなってきた。
アルコールが無くても、その場が楽しければ十分楽しめるものなのだ。
というわけで、今では、「今日は飲もう」と決めた日だけ飲むようにしている。
デフォルトは「飲まない」。
そのほうが体調が良いので、日々快適に過ごすことができるからだ。
自分のパフォーマンスを向上させたいなら飲まないほうが良い
もし、スポーツにしろ、勉強にしろ、仕事にしろ、健康にしろ、
自分のパフォーマンスを向上させたいと思っているなら、飲まないほうが良いだろう。
酒は、あなたのパフォーマンスを上げてくれることは無い。
それよりも、下げてしまう危険性のほうが高い。
つまり、リスクなんだ。
毎日、毎晩、飲酒をする習慣がある人は、考え直したほうが良い。
はたして、酒はあなたに何をもたらしているだろうか?
それは本当に、あなたにとって必要なものなのだろうか?
酒はあなたを滅ぼす可能性がある。
そんなものと仲良くする必要はないよね。