こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。
現代人は運動不足
運動がカラダに良いということは、改めてここで言わなくても皆さんよくわかっていらっしゃいます。
しかし、運動がココロにも良いことは、知らない人も多いのではないでしょうか。
アメリカでは、うつ病に対する運動の効果も研究されていて、代表的な抗うつ薬に対して同等かそれ以上の効果があることが分かっています。
私は、18年の整体師としての経験から言って、なんらかの体調不良を訴える人のほとんどの人が、運動不足であると感じています。
現代は、世の中が便利になって、身体を動かさなくても生きていけるようになりました。
ところが、人間の身体はそのようにできていないのです。
人間は動物です。
動くことが前提の身体の作りになっています。
動かなければ身体の調子がおかしくなる。
そういう作りになっているのです。
運動が苦手
ところが、運動が苦手、という人が多いのも事実です。
仕事柄、運動が苦手という人と話をする機会が多いのですが、そういう人の話を聴いていると、運動に対するイメージが間違えていると感じています。
これはきっと、子どもの頃の「体育」のイメージなのだろうと思います。
運動が苦手な人は、体育が苦手だった人に多いのです。
体育では、他の人と比べられて運動能力が判定されてしまいます。
他の人と比べられたら、自分には運動は向いていない、というイメージを持つ方もいるでしょう。
「体育」は体を育てる、と書きます。
育てるわけですから、出来ないことを出来るような身体にするという意味です。
すなわち、トレーニングです。
トレーニングですから、今の自分を超えて行かなければいけない。
超えていくには、今の自分には多少辛いことをやっていく必要があります。
そうなると、運動というのは辛いものである。というイメージが先行してしまいます。
確かに、体力をつけようとか、筋力をつけようとすると、多少は負荷をかけていかなければいけない訳です。
日々の生活で疲れているのに、さらに、疲れることするなんて意味がわからない。
そう思っても不思議ではありませんよね。
自分のために動く
健康のための運動は体育ではありません。
他人と比べるられる事もないし、育てる必要もありません。
カラダを健やかに保つための運動ですから、気持ち良いことが前提です。
身体を動かすと血行が良くなって、身体がほぐれます。
脳の血流が促進して、脳の疲労が取れます。
脳の疲労が取れると、気持ちが楽になります。
単純にそれだけです。
また、運動中は瞑想効果があります。
嫌なことを考えないで済み、気分転換がやりやすいのです。
辛くなるまで動く必要がありません。
気分がすっきりすればいいのです。
気分がすっきりすることが分かれば、運動するのが辛くなくなります。
なにから始めればよいか
「運動をしなければいけないと思うのだけれど、何から始めればいいですか?」
とよく聞かれます。
私は、なんでもいいですと答えます。
出来ることから始めればいいと思っています。
何かスポーツをやらなければいけないと考えている人も多いのですが、必ずしもスポーツである必要はありません。
スポーツクラブや体育館に出かけていく必要もありません。
家の中で出来るストレッチとか体操とかヨガでも構いません。
家の周りをぶらっと散歩でも構いません。
「ウォーキング」というと、それなりの靴を履いて、ウェアに着替えて、大股で手を振って歩かなければいけないというイメージがあります。
うつ病など、ココロが病んでいると、この行為がハードルになる事が多いです。
「散歩」となると、このハードルがぐっと下がります。
特に着替えなくてもいいし、靴もいつもので良い。
ふらっと出て行って、気の向くままにぶらぶら歩いてくればいいのです。
あるうつ病の方に、「ウォーキングじゃなくて散歩で良いんですよ。」と申し上げたら、家の周りを歩けるようになりました。
その結果、外に出るのが億劫ではなくなったと言っていました。
もし外に出るのが億劫であれば、部屋の中で出来ることを考えましょう。
自分を大切にする
自分のために体を動かすことは、体育やスポーツとは違います。
他人と比べる必要もないし、トレーニングでもありません。
カラダをすかやかに保つことであって、自分を大切に扱うということです。
まずは出来ることから始めてみませんか?
ハードルを上げすぎると、始めることが出来ません。
ハードルを思いきり下げて、始めて見ることが肝心なのです。
そして、継続できなくてもいいのです。
毎日する必要もありません。
気が向いたときに、ふらっと散歩をしてください。
ちょっと時間が出来た時に、ストレッチをして下さい。
まずはそこからやってみましょう。
自分のために、身体を動かしてくださいね。