自律神経の整え方

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こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。

自律神経の失調

先日、整体院にやってきたお客様から質問をされました。

「自律神経の失調って治す方法ってあるんですか?」

それで、私は聞き返してみたんですね。
「治す方法って、たとえばどんなことをイメージしてますか?」
って。

そうしたら、
「そうですね、たとえばそういうお薬とかで治るとか。。」

きっと、そういう風に考えている人って、多いような気がするんですよね。
なにか、お薬で治るとか、たとえば整体院だったら、どこか身体にズレがあって、そこをバキッと調整すれば治るとか、どこかのツボをグイっと押せば治るとか。

なんとなく他人任せ的なイメージですよね。

でも、よく考えてほしいのですが、やはり、自律神経が乱れてしまった原因というのがあるのですよ。
その原因を取り除くことなく、そのほかの方法で治そうと考えるのは無理がありますよね。

現代人は、すぐに別の方法で治るのではないか、どこかに治す方法があるのではないか、と思ってしまうんですよね。
これは、情報化社会の良くない側面かな、って思います。

睡眠時間が短すぎた

そのクライアントさんの場合、とにかく睡眠時間が短すぎるのが問題でした。
毎日終電で帰ってきて、睡眠時間は3、4時間。
でも、その生活に慣れてしまって、それが当たり前になっていたというから驚きです。

ロングスリーパーの私だったら、2,3日でダウンしてしまいそうです。

でも、さすがに身体に出るようになってしまったんですね。
もう、身体が悲鳴を上げている。
疲れてしまって、30分も座っていられなくなった。
朝の通勤ラッシュで疲れ果ててしまって、会社に行っても仕事にならない。

それで、どこかが悪いのではないかと、あちこちで検査をしてもらったけれども悪いところが見つからない。

そういう状態だそうです。

私の説明

それで、私がそのクライアントさんに説明したのは以下の通りです。

人間にとって、自然のリズムというのがあります。
それは、人間の歴史の何百万年(今現在では600万年くらい前まで解っているみたいですね)の間に、私たちの遺伝子に刻み込まれたリズムです。

私たち人間は、昼行性の動物です。
それは、視覚が発達していることから明らかです。

夜が明けてから活動を開始して、暗くなると活動をやめる。
これが、私たちが持っている本来のリズムです。

ところが、そのリズムが崩れてきたのは、インターネットが発達してからです。
インターネットには時間は関係ありません。
24時間変わらず、同じことが出来ますよね。
これによって、時間の感覚がなくなってしまう人が増えました。
24時間営業のお店が増えたのも、最近のことです。

でも、生身の身体に刻み込まれたリズムは、そう簡単には変わりません。

だって、600万年ですよ。
ネットが発達したのは、ここ20年くらいの話じゃないですか。

600万年に比べたら、20年なんて、ね、ほんの一瞬の出来事です。
身体がついて行けないのは、当たり前のことなのです。

どんなにテクノロジーが発達しても、生身の身体は変わらない。
原始人だった頃と大して変わってはいないわけです。

原始人の頃の生活のリズムから大きく外れることは出来ない。
なるべく、そのリズムに近い生活をすることが、自律神経を整えていくには必要なことなのです。

自然の摂理には従うしかない

自分の身体とは言っても、自分の思うよう動かせるかといえば、そうはいきません。
身体のいう事をよく聞いて、快適な身体を作ることを優先するしかないのです。
それは、生身の生物として生まれたものが背負わなければいけない運命です。
私たちは、自分の身体を捨てて生きることは出来ません。
人間とは、そういう宿命を背負っているということを受け入れるしかないのです。

もっと時間がほしいと願っても、それはかなわないことなのです。
外が暗い時間帯に睡眠をしっかりと必要な分だけ確保する。
それは、絶対に外せない。

仕事よりも、どんな活動よりも、睡眠は重要で最優先にしなければいけないのです。
睡眠時間をまずは確保する。
残りの時間で、食事をして、仕事をして、運動をして、遊ぶ。
そういうスケジュールを組まなければいけないのです。

それは自然の摂理だから、それに従うしか方法はありません。

人間、歳をって、やがて死んでいきます。
それは自然の摂理です。
自然の摂理にはかなわない。
それは受け入れるしかない。

命を削るような働き方はやめてください

もし、睡眠時間が3時間しか取れないような仕事をしているなら、その仕事は長くは続けられない。
文字通り、自分の命を削っていることを自覚してほしいと思います。

仕事のやり方を工夫して、充分な睡眠時間を確保するか、それが出来ないなら、そんな仕事は辞めることをおススメします。

他にもやり甲斐のある仕事は沢山あります。
自分の健康を守りながら、やり甲斐のある仕事をしている人はゴマンといるのです。
ぜひ、そういう仕事をしてほしいと思います。

それから、会社を経営している方々に一言。
従業員に、命を削るような働き方をさせないでください。
そんなことをしていると、優秀なスタッフが逃げていきますよ。

人材を大切にする会社には、優秀な人が集まります。
あなたのビジネスを支えてくれている人たちに感謝をして、どうか、彼らを幸せにしてあげてください。

よろしくお願いいたします!