ランナーのカラダを考える会に参加して(1)

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こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。

昨日は、趣味と実益を兼ねて、「ランナーのカラダを考える会 第一回研究会」に参加しました。

いつもメンタルの話ばかりで、カラダの話をあまりしていないので、たまにはこういう話題もいいかなあ。

あと、忘備録的にここに書いておきますね。

講演の演目

昨日は、5人の講師がそれぞれに専門分野の話をしてくれました。

それぞれの演目は、

「データでみるケガしないランナーの特徴」
一般社団法人 スポーツサイエンスラボラトリー 亀山顕太郎氏

「身体機能からみるランニングのパフォーマンス向上のヒント」
PNFコンディショニングルーム「走」 太田輝之氏

「現場のコーチの立場から考えるパフォーマンスアップ」
元 JR東日本ランニングチームコーチ 山路和紀氏

「ランナーに必要な栄養学」
帝京大学駅伝競技部 スポーツ栄養士 葛西真弓氏

「ランニングシューズの正しい選び方・使い方」
フットギアソリューションズ 三浦賢一

私は、自分も走る市民ランナーということもありますし、整体師として、ランナーの方の調整を行っているという側面もあり、すべての講演をとても楽しく、興味深く聞かせていただきました。

それぞれについて、私の感想を交えながら書いてみたいと思います。

ケガをしないランナーの特徴

まず、「ケガをしないランナーの特徴」と「パフォーマンス向上のヒント」は、協同で研究されている様で、この二つにはやはり相関がありそうだということ。

この研究は、被験者にたいして150項目以上のテストを行い、その後半年間にケガをしたランナーとケガをしなかったランナーについて、優位に差の出たテスト項目について検証するという方法で、ケガをしないランナーの特徴をあぶりだそうとする研究でした。

その結果、明らかな有意差がでたのは、

1)片足でのつま先立ちが右脚で12秒以上、左足で7秒以上出来ること。
2)土踏まず(縦アーチ)が40mm以上(地面から舟状骨粗面までの高さ)
3)体幹の柔軟性(側臥位から上体をひねり床から肩までの高さが120mm以下になる)

ということです。

この他にも、股関節の柔軟性(特に屈曲方向の)、肩甲骨の可動性、脊柱の柔軟性なども関連性があるとの指摘でした。

パフォーマンスとの関連性

次に、パフォーマンスとの関連ですが、これが面白かったのは、やはり、姿勢の問題です。

上半身の柔軟性によって、いわゆる胸を張った前傾姿勢が無理なくとれるかどうか、というのが、パフォーマンスに大きく影響しているのではないか、という趣旨の話が多いのが特徴でした。

つまり、前傾姿勢を無理なく保つことで、効率よく前に進む力を生み出すことが出来るのではないかと。
そのためには、股関節の柔軟性、脊柱の柔軟性、肩甲骨回りの柔軟性がとても重要であるという話でした。

これは、整体師の私としてはとても面白いなあ、と思って聞いていました。

上半身が影響している

ランニングというと、つい、意識が下半身のほうにばかり行ってしまいがちなのですが、やはり身体は一体となって動いているので、上半身の柔軟性が無くて、理想的なフォームが作りにくいということがあるのです。

私も、これからはランナーのコンディショニングを行うときには、もっと全体の姿勢や体の使い方を見ていかなければいけないなあと、痛感しました。

もちろん、上半身の柔軟性を養うだけで速くなるとは言えませんが、しかし、無理のないフォームを手に入れるためには、上半身の状態も影響するというのは納得です。

市民ランナーの場合、普段はデスクワークをしていて、肩や背中がガチガチに凝っているという人は少なくありません。

しかし、どうしても下半身に意識が行ってしまうので、上半身のケアがおろそかになってしまいがちです。

普段から上半身の柔軟性を保ち、いい姿勢を手に入れることを意識することが大切なのかもしれませんね。

午前中の講演は以上です。
沢山のデータを集めて、有意差を探っていく方法であぶりだされた結果だけに、興味深い話を聴くことができました。

午後の部も興味深い話が沢山だったのですが、その記事は、次回に回します。

気持ちよく走るにはカラダを整えることが大切

東京都東大和市周辺のランナーの方。
日々のコンディショニングに整体を受けたい方は、ぜひ、あおぞら整体院にきてくださいね!

カラダを整えてケガを予防して、軽快に走りましょう!