こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。
小室哲哉さん引退
小室哲哉さんが引退会見を行いましたね。
突然のことでびっくりしました。
その全文を読んでみました。
小室哲哉会見の100分全記録「5年前から男性的能力なく、男女関係ない」「単語でKEIKOと会話」 アエラドット
弱さを内包した素直な人
この記事を読んで、率直な感想ですが、彼はとても素直な人なんだなということです。
彼が過去に詐欺事件を起こしたことは、ご存知の方も多いでしょう。
その背景には、彼の名声とお金に群がった黒い人たちの影が見え隠れします。
もちろん、本人のわきの甘さというのもあったでしょう。
彼は、ある種の「弱さ」を抱えているんだと思います。
その「弱さ」が、詐欺事件の際にも、そして今回の件にも出ているのだと思うのです。
人は支え合って生きている
でも、私は、人は弱いものだと思います。
だから、支えてくれる人が必要なんです。
本来なら、奥さんのKEIKOさんがその立場のはずなのです。
でも、KEIKOさんはくも膜下出血の後遺症でそれが出来ない。
それどころか、彼が支えてあげなければいけない状況です。
しかも、ご自身のC型肝炎や難聴、耳鳴りも重なり、精神的に追い詰められている状況では、誰かに支えてもらう必要があったということです。
そのうえ彼は、過去の自分が重荷になっています。
過去の、絶好調だったころの自分と常に戦っていたことが分かります。
それはもちろん、彼自身の問題なのですが、それを自分の中で消化できなかったことも、彼を苦しめていることが分かります。
私は、自分もうつになったり、整体師として、カウンセラーとして、沢山の苦しむ人の話を聴いてきました。
そんな私が思うことは、人間はそんなに強くない、ということ。
だから、支え合って行かなくちゃいけないのです。
弱さを攻撃する生きづらい世の中
それなのに、今の世の中は、少しでも非のある行動をとると、みんなで一斉に攻撃する風潮があります。
この空気が、息苦しさを生んでいます。
ネットでたびたび目撃される「炎上」という状態や、小室さんのような有名人を一斉に叩くバッシングなどを目にすると、世知辛い世の中になったなあ、という感じを受けます。
世の中には、全く間違いを起こさない人なんていないし、弱さを抱えているから、悪いことを考えたり、欲に目がくらんだり、魔がさしたりするものではないでしょうか。
自分のパートナーとは違う人に甘えたくなったりすることがあるのは、仕方がない事ではないでしょうか。
そして、それを責めることが出来るのは、当事者だけではないのかと思います。
それなのに、社会全体が、寄ってたかってバッシングする。
この不寛容な社会の空気が、メンタル疾患に苦しむ人を増やしているような気がしてなりません。
円熟の小室哲哉を聴いてみたい
小室さんは、音楽の分野において、非凡な才能を持った人です。
でも、人間としては、素直で、ある種の弱さを内包する、普通の人なのではないでしょうか。
会見の記録を読むと、彼の苦しさがひしひしと伝わってきます。
その苦しさから逃れるために、「引退」を口にしたのだと思います。
私個人の意見を言わせていただければ、少し仕事から離れて、自分の体調を整えて、過去の自分と向き合い、心の整理がついたらまた、今度は、自分のペースで仕事をしてほしいと思います。
若い自分には作れなかったであろう楽曲を、今の自分なら作れるかもしれない。
苦しいところ乗り越えて、自分の弱さを認めたからこそ、表現出来るものあるのではないかと思います。
これだけ波乱万丈で苦しい思いをして、それを乗り越えた時の彼の作品を聴いてみたいと思いました。
しばらくは、ゆっくりして欲しいと思います。