【書評】完全教祖マニュアル

こんにちは!
BBトレーナーの渕脇です。

私は東京都東大和市に住んでいました。
たまに、多摩モノレールを利用していたのですが、上北台、または、玉川上水から立川まで乗ると、その車窓から、むちゃくちゃ大きくて立派なん建造物が見えます。

その施設は、真如苑という宗教団体の施設なのです。

驚愕の集客力!

ある時、モノレールに乗ったら、玉川上水からものすごくたくさんの人が乗ってきて、なにごとかと思っていたら、みんな同じ駅で降りていきました。
ここにいったい何があるのかと思って外を見ると、その施設の広い駐車場に、びっしりと観光バスが止まっていて、次から次へと観光バスがやってくるのが見えます。

さらに、立川北駅で降りたら、駅の前も人で埋め尽くされていれて、係員が出て誘導している有様です。
これだけの人を集めることができるって、宗教の力って本当にすごいと思いました。

日本には、真如苑よりも大きな宗教団体はありますし、それこそ世界的に見れば、キリスト教徒かイスラム教など、ものすごい数の信者を集めている宗教があります。

儲けとは信者と書く

小さな整体院を営み、日々、集客に悩む私にしてみれば、どうやったあれだけの人を集める様になれるのか。
宗教の立ち上げから大きくなっていくまでの過程は、どのようなものなのか。

その秘密がわかれば、商売も応用できるのではないかと、その光景を見て思ったのです。
それ以来、そこが知りたいと、ずっと思っていました。

「儲け」というのは、信者と書きます。
信者を集めれば、儲けることができます。

どうやって信者を獲得していくのか。
それがわかれば、マーケティングのお手本になると思ったのです。
つまり、私が「教祖」のような存在になれば儲かるわけです。

そんなことを漠然と考えていたのです。

興味深い本を見つけた

そんな時に、「完全教祖マニュアル」などという、ちょっとふざけたタイトルの本を見つけたので、興味本位で手に取ってみたというわけです。

この本ですが、タイトルもかなりふざけているのですが、文体もかなりふざけています。
熱心な信者が読んだら腹を立てるんじゃないかなあ、と不安になるくらいです。

伝説の教祖を一人の人間として見せてくれる

ところが、この文体がとぼけた味を出していて、いい感じなのです。

信者は教祖のことを神格化していますから、信者が語る教祖像というのはとても神々しくて、凡人にはとても真似できないスーパースターのような存在です。

しかし、この本が描く教祖は、実に人間くさいのです。
人間としてのリアルな教祖像を見せてくれます。
独特のふざけた文体がまた、神々しい教祖たちが、一人の人間として親近感を抱かせてくれるのです。

誰でも知っている、イエス・キリスト、ムハンマド、釈迦、親鸞、日蓮などといった伝説の教祖たちを、一人の人間という視点からイキイキと描き出しています。

マーケティングの教科書として秀逸

宗教というものがいったいどういうものなのか、ということを、実に客観的な視点から見せてくれるので、読み物としてもとても面白いです。

私たちは、どうしても自分の視点からしか物事を見ていません。
もちろん、宗教というものに対しても、非常に偏った見方をしています。

しかし、この本は、客観的に、そして、あらゆる視点から宗教というものを見せてくれるので、その視点がとても新鮮ですし、宗教というものの本質を垣間見ることができます。

さらに、教祖を神格化せずに、等身大の人間として見せてくれるので、自分に置き換えて考えることが可能です。

そういう意味で、マーケティングの教科書としても、とても参考になる本でした。

宗教の成り立ちを、マーケティングの手法として真似できないかと考えている方には、一度目を通しておくのも良いかもしれません。

ただ、熱心な信者の方にはおすすめしません。
ふざけた表現が沢山出てくるので、気分が悪くなるかもしれないからです。

自分の思想を広めていきたい人におすすめ

私は、ある意味で「教祖」になるのが夢なんですが(笑)、もちろん、宗教団体を作る気はありません。

そういう私には、とても参考になる本でした。

今の社会に不満を感じ、世の中を良くしていこうと思っている方は多いと思います。
そのためには、自分の思想を広めてくれる仲間を集める必要があります。

その活動は、まさしく教祖ですよね。

どのようにしたら、自分の思想を広めていくことができるのか。
この本から、そのヒントを得ることができるでしょう。

興味本位で手に取った本でしたが、予想外に面白かったです。